
【H1からH2チップに】AirPods Max 2 比較レビュー!見た目はマジで同じだけど前モデルと比べて何が変わったの…???【値段が高い】
2026年4月1日、新年度が始まりましたが、AirPods Max 2が発売されました。今…?
内蔵チップがH2チップになったり、ノイキャン性能が1.5倍になったりと進化はしたっぽいですが、見た目はマジで同じ。しかも値段は89,800円。高い…。
ということで、予約開始日に買うことに成功したので、ダミーヘッドマイクでノイキャン性能を測定、前モデルとしっかり比較。試聴会も実施して音質もレビューしていきます!よしゃ!!

オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
こんにちは

こんにちは。原です。桜の下から失礼します。春ですね。
商品比較サービス「マイベスト」でオーディオ関連のコンテンツを担当しています。もともとはオーディオ専門店で働いていて、イヤホンやヘッドホンの販売に携わっていました。
最近は生野菜ばかり食べています。生野菜を食べているときが一番幸せかもしれません。野菜はおいしいから食べるんです。
89,800円

89,800円といえば、あなたは何を思い浮かべるでしょうか。
普通に高いですよね。もらったら普通にうれしい額。大学生が多めに入った月のバイト代ぐらいといった印象でしょうか。

バイト代、もうちょいもらってた気がしますが、あんまり覚えていません。みなさんのバイト代、どんぐらいでしたか。
開封します

ということで開封していきましょう。箱はいつものAppleらしいシンプルなデザインです。

背面のペリペリを剥がして…

おお〜
ご対面!

箱の中身はこんな感じ。
- AirPods Max 2 本体
- ケース付き
- USB-C充電ケーブル
- 説明書
かなりシンプルで、実際に使うものとしてはAirPods Max 2 本体と充電ケーブルのみ。

AirPods Pro 3やAirPods 4 といったイヤホンシリーズはケーブルすらありませんでしたが、USB-Cケーブルによるロスレス再生に必要だからか、AirPods Max 2には充電ケーブルがまだ付属しています。

ここからは前モデルと比較していきたいと思います。本体とケースはほぼ同じ。というか同じ。

ハウジング部分も変わらず。

イヤーパッドも同じです。

イヤーパッドの規格がマジで同じなので、イヤーパッドを交換することもできちゃいます。シーブリーズの蓋みたいに、気になる人と交換するのもよいですね。

シーブリーズの蓋を交換するやつ、まだあるんですか?

インジケーターやUSB-Cの挿し込み口も同じ。

音量調整や再生停止に使う部分、通称「デジタルクラウン」までも同じです。

重量だけ微妙に違いましたが、その差は1.5g。そう、ヘッドホンのガワ自体はまったくといってよいほど変わっていません。
いや、というかやっぱり重いな…。

むしろ何の1.5gが増えたのか、不思議で仕方ないですね。
スペックについて

お次はスペック。見た目はマジで一緒な初代AirPods Maxと比較してみましょう。(価格や端子が違うので、ここではLightningバージョンにも触れています。)
しつこいですが、価格は89,800円。値上げしてます。5,000円も上がってたのね。初代AirPods MaxのLightningバージョンは発売当初67,980円。そこから考えると20,000円も高くなっています。円安…。
何が変わったのかというと、搭載チップが変わっています。H1からH2チップになりました。それにともない、AirPods Pro 3から対応が始まったライブ翻訳にも対応。ふーん。

そんでもって、ノイズキャンセリング性能も向上したらしいです。初代の1.5倍とのこと。すごいね。(初代AirPods MaxのLightningバージョンのノイキャン性能に関しては、USB-Cタイプとメーカー側の謳い文句若干違いますがおそらく性能は同じ。チップ一緒だし。)

ほかにも、USB-Cケーブルを用いたロスレスオーディオに対応しています。これは前モデルもアップデートで対応していたので、一緒っちゃ一緒。Lightningタイプは非対応です。Lightning端子なんで。
つまり、USB-Cタイプの初代AirPods Maxと比べるとカタログスペック上はあんまり変わってません。性能差は果たしてあるのか…?

ちなみに、ワイヤレスイヤホンのような防水性能はAirPods Max 2にありません。というか、ワイヤレスヘッドホンには基本的に防水に対応していないものが多いんですよね。
水分に弱いので、トレーニング中に使いたい!みたいな人にはちょっと向かないかも。使ってたらかっこいいけどね。
実機レビュー!!

それでは実機を触っていきます。見た目もカタログスペックもあんまり変わってないですが、一体なにが変わったのでしょうか。音質やノイキャン性能、機能性も見ていきましょう。
音質

まずは音質を確認していきましょう。確認した環境・楽曲は以下のとおりです。
(普段原が音楽を聴くときに使用している環境です。)
- 再生機器:iPhone 16e(原の私物)
- 再生ツール:Spotify(音源の品質はロスレス※)
- 試聴した楽曲
- ドナルド・フェイゲン|I.G.Y.
- レッド・ホット・チリ・ペッパーズ|Dani California
- サカナクション|ルーキー
- 星野源|Eureka
AirPods Mas 2はBluetoothコーデックがAACまでのため、Bluetooth接続でのロスレス再生には非対応。USB-Cケーブルを用いればロスレス再生が可能。
滑らかで高解像度!前モデルよりも艶っぽく太い音に

音質に関しては、劇的な変化ではありませんが、前モデルと比べるとブラッシュアップされていました。
全体的に音が艶っぽくなり、中音の厚みが増しています。前モデルは比較的ドンシャリ寄りの軽快かつ、低音がしっかり鳴るサウンドでしたが、AirPods Max 2はどの帯域もバランスが良く、より自然なサウンドに。傾向は似ていますが、よりクリアでオールラウンダーな印象になりました。
高域も厚みが増し、歯切れの良さもありつつ、伸びやかなサウンド。前モデルよりふくよかな高音で、空間的な余韻や響きもしっかり楽しめました。
音場は若干広くなった印象。高域の厚みが増した分、空間表現がより得意になったという感じでしょうか。中身はちゃんと変わってた!よかった。

AirPods Max 2を使用してストレンジャー・シングスを見てみましたが、没入感がすごい!音に厚みがあって広がりもしっかりあるので、劇中のSEやBGMの音がかなりリッチに楽しめました。映画鑑賞にぴったりです。
試聴会も実施!みんなに聴いてもらおう

もうちょい色んな人の意見も聞いてみよう、ということで弊社で行われていた飲み会にAirPods Max聴き比べコーナーを勝手に設置。社内の人に感想を聞いてみました。

会社の人①「AirPods Maxのほうが低音は出てますが、ノイキャンが人工的。AirPods Max 2の方が音の広がりや高音がクリアで聴きやすいと感じました。あとAirPods Max 2のほうがノイキャンがすごい。」

会社の人②「AirPods Maxのほうが好き。AirPods Max 2は自然なサウンドなんですが、低音が物足りない。イヤホンやヘッドホン選びでは低音を重視しているので、AirPods Max派です!」

会社の人③「AirPods Max 2のほうが音の広がり、自然な感じ、クリアさがいい感じで好きです。遮音性もすごい。飲み会のうるさい環境でも音楽に没入できました。」

という感じで、初代AirPods Maxは低音好きに、AirPods Max2はクリアで自然なサウンドが好きな人に刺さった、という感じでした。AirPods Max 2の方が音がいい!というわけではなく、普段聴く楽曲や好みによってどっちがよいかは変わりそうです。おもしろいね。

(業務連絡)試聴会にご参加くださったみなさん、ありがとうございました!これからもよろしくお願いします!
ノイズキャンセリング性能

次にダミーヘッドマイクでノイズキャンセリング性能を測定していきます。
ダミーヘッドマイクにノイキャン機能をONにしたAirPods Max 2を装着し、電車の走行音をスピーカーで流して聴かせます。ダミーヘッドマイクに何もつけない状態で電車の走行音を聴かせた際の録音データと比較し、どれだけdB数(ノイズの大きさ)が落ちたかを確認します。
ちなみにこの検証を毎月だいたい10商品ぐらいで行っています。ひえー。
ノイキャン性能はかなりしっかり!低音をしっかりカットできる性能

ダミーヘッドマイクで測ったノイキャン性能はこんな感じ。
電車の走行音をはじめとするノイズをしっかりカットできる性能。電車内のノイズがおおよそ80dBほどなので、単純計算で60dB程度まで下げられます。
とくに気になる低音〜中音部分は27.4dBカット。電車の走行音や人のガヤガヤした声を結構小さくしてくれるので、移動中やカフェでの作業中に集中したい人にもってこいです。

前モデルと比べるとしっかりノイキャン性能は上がっていました。とくに低域のノイキャン性能が向上しています。Apple側は「1.5倍のノイキャン性能」を謳っていたので、やや大袈裟かもですが間違ってはいませんでした。ちゃんと中身よくなってるね。
ほかメーカー(SONY、BOSE)の代表モデルと比べると、BOSE QuietComfort Ultra Headphones 2 >Apple AirPods Max 2>SONY WH-1000XM6という感じ。やはりBOSEのノイキャンは強いですね…。実際に装着して比べてみても同じような感じでした。
QuietComfort Ultra Headphones 2はまんべんなくしっかりカット、AirPods Max 2はでかめのノイズが来た際にノイキャン性能がガッとあがるような感じです。SONYも数値的には劣るものの高水準。この3つのどれかを選んでおけばノイキャン性能はとりあえずよい感じでしょう。

実際にまあまあガヤガヤした街(錦糸町)に持っていきましたが、行き交う人々の声や車の音をしっかりカットしてくれました。ただ、そこまでノイキャンの閉塞感はなく割と自然。大きなクラクションや街宣車の音はさすがに貫通してきますが、それでも全然気にならない程度。よいですな。

AirPods Max 2はイヤーパッドが大きいのでメガネが干渉します。メガネが干渉すると隙間ができて若干ノイキャン性能が落ちるので、メガネの人は要注意。まあ、コンタクトにするほうがめんどくさいんですけどね…。
そのほか良かったところ

使っていてよい!と思った性能や機能もレビューします。よしゃ。
その①:USB-C有線接続によるロスレス再生!

前モデルであるAirPods MaxのUSB-Cモデルから対応はしていたんですが、USB-Cケーブルを用いたロスレス再生が可能です。AirPods Max内部にDACが搭載されていて、音源データをヘッドホン内部で音に変換することでCDクオリティ(最大24bit/48kHz以上)の音源データを劣化なく再生できるということですね。
これまた音がよく、ワイヤレスで繋ぐよりも音の輪郭が増して、音と音の分離感がわかりやすくなります。一音一音が際立つ感じというか。より気持ちよくリスニングできます。
Spotifyのロスレス音源を再生

こんな感じでちょうどよい長さのUSB-Cケーブルを使うと、シャツのポケットにうまい具合に入ってスマート。思わずピースしちゃってますね。
その②:空間オーディオがめちゃくちゃよい!!!

またまた音質の話になっちゃいますが、AirPods Maxシリーズ、空間オーディオとの親和性がめちゃくちゃ高いんです。AirPods Max 2になってより空間表現が得意になったからか、結構上質なライブサウンドが楽しめます。
これ系の機能ってどうしてもわざとらしいというか、ギターのエフェクターでいうとリバーブというかコーラスやん、という変に倍音を増やしたっぽいものが多いんですけど、AirPods Max 2に関してはそういったわざとらしさがなく、割と自然な定位でグッと音場が広がってライブっぽい聴こえ方に調整してくれるんですよね。
ただし、ライブ音源で空間オーディオを使うと、ライブ音源にもよりますがわざとらしい感じになっちゃうんで気をつけてください。いや、好みっちゃ好みなんで好きにしてください。
その③:日本語にも対応したライブ翻訳!


H1チップからH2チップに変わり、リアルタイムで相手の話している言語を翻訳してくれるライブ翻訳にも対応しました。今のところこんないい感じのUIで翻訳がリアルタイムに出てくるのはAppleぐらいかも?ほかメーカーはあまり注力していない独自の機能ですよね。(と思ったらGoogleもやってました。)
最近ようやく日本語に対応したので、いい感じに英語に翻訳してもらいました。まだちょっとたどたどしいですが、これからどんどんよくなることに期待しましょう。

ライブ翻訳の性能については、AirPods Pro 3のレビュー内で詳しく検証しているのでよかったらご覧ください。
結論:高いし劇的には変わってない!!!!!!けど、高音質や強いノイキャンを求めるorAirPods Maxユーザーが買い替えるならアリかも?

いかがでしたでしょうか。見た目やスペックはそこまで変わらずですが割と進化していたAirPods Max 2。結論、以下の人におすすめです。
- 前モデルのAirPods Max(とくにLightningタイプ)を使っていて、買い替えたい人
- 中身はしっかり進化しているので、引き続きAirPods Maxを使いたいなあという人に
- ラグジュアリーな見た目と確かな音質、ノイキャン性能を同時に叶えたい人
- 見た目や質感はもちろんのこと、ワイヤレスヘッドホンとしてのクオリティも妥協したくない人
こんな感じでしょうか。Apple大好き!いくらでも払うぜ!という人も満足できそう。
気になる点としては、とにかく高い。何度も書きますが価格は89,800円。海外旅行できちゃいますからね。買ってからも傷がついたりどっかに置いてきちゃったりしたら結構へこむレベルです。高い。
あと重い。重量は386.5g(実測)と、一般的なワイヤレスヘッドホンよりも100gぐらい重い水準です。物で例えると350mLの缶ジュースぐらい。持つとずっしりくるレベルです。しばらく使ってると徐々に慣れなくはないですが、首や肩がこります。首がマッチョになってしまうね。
ただ、なんだかんだいってクオリティはちゃんと伴っているヘッドホンです。音質がよいのとノイキャンもすごい。ライブ翻訳だってできちゃいます。Appleデバイスとの親和性が高いのがよいですよね。
あと、しっかり目のホームオーディオをしっかり導入するよりは安いので、近隣住民に迷惑をかけずに映画や音楽に没入したい人にもおすすめといえばおすすめです。

うちの猫にも魅力を伝えておきました。ほしいって言ってました。それではまた。
(執筆/マイべマガジン編集部・原豪士)
【関連キーワード】
#Apple #AirPods Max 2 #ノイズキャンセリング #ライブ翻訳
