
【2年ちょいでやっと出た】WF-1000XM6は前モデルと何が変わった?他社ハイエンド機とも比べてみた【実機検証】
2026年2月27日に発売されたソニーのワイヤレスイヤホン、「WF-1000XM6」。ソニーのハイエンドイヤホンである「WF-1000XMシリーズ」の第5世代にあたります。すげ〜。(型番は6ですが実は5世代目。WF-1000XM2が存在しないので。ややこしい…。)
注目すべきは、世界最高クラスを謳うノイキャン性能と、マスタリングエンジニアのチューニングと独自開発のドライバーによって向上した音質。めちゃくちゃ気になります。
マイベストのオーディオ担当が早めにメーカー様からレンタル!ダミーヘッドマイクでノイキャン性能を測定、旧モデルや他メーカーのハイエンドモデルと音質比較し徹底レビューしました。よしゃ!!!!!!!
本コンテンツの情報は公開時点(2026年2月27日)のマイベストの情報をもとに執筆しております。また、本コンテンツ内の価格情報はすべて税込みで表記しております。

オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
こんにちは

みなさんこんにちは。原です。オフィスから失礼します。
商品比較サービス「マイベスト」でオーディオ関連のコンテンツを担当しています。もともとはオーディオ専門店で働いていて、イヤホンやヘッドホンの販売に携わっていました。
普段はちゃんと仕事をしています。毎日呑気に自撮りしている人ではありません。
開封だ!

ということで、早速開けていきたいと思います。パッケージは引き続きサステナブルな素材を使っています。マットな手触り。

ケースが角ばっている…!前モデルと比べると形は結構違うみたいです。
箱の中身はこんな感じ

- イヤホン本体(充電ケース・本体)
- イヤーピース(XS/S/L)
- Mサイズは本体に付属
- USB Type-Cケーブル
- 保証書
- 説明書
非常にシンプル。この辺りは前モデルと同じですね。
外観はこんな感じ

外観はこんな感じ。前モデルと比べるとケースはやや角ばった印象に。

イヤホン本体は耳に沿うような流線型から楕円形に変わりました。SNSでもよく言われていましたが、結構衝撃ポイント。これは賛否両論ありますね…。

背面はあまり変わらず、USB Type-Cの挿し口とペアリング用のボタンがついています。ヒンジ部分がケース内に格納され、若干すっきりした印象です。

サイズ感はこんな感じで、WF-1000XM6の方が前モデルよりもやや大きめ。角ばっている分面積も大きめです。

どことなくWF-1000XM3を想起させるようなデザイン…?懐かしい…
イヤホン本体

イヤホン本体はこんな感じ。流線形から楕円形になり、マットな質感になりました。マイク部分が2つに増え、マイク部のブラスっぽい色は本体と同じカラーになっています。この辺に関しては前の方が好きかも。
WF-1000XM6はマットな色味になり、より生活に溶け込みそうなカラーリング。これはこれでかっこいい。

本体の厚みが増え、ややでっぷりとした印象に。ドライバーやらマイクやらプロセッサーやらが詰まっているからですかね。
装着した感じ

前モデルよりも耳に当たる面積が増えたからか、やや圧迫感が増した印象です。ただ、耳のくぼみにぴたっとはまる感じでフィット感はよく、そこまで気になりません。装着したときのスッキリ感は前モデルの方がよいですね。
スペックだ!

スペックはこんな感じ。販売価格は約4.5万と物価高をひしひしと感じる価格設定。値上がったっすね…。WF-1000XM4って3万円代だったのか。
連続再生時間は前々モデルから変わっていません。ANC ONでも8時間、OFFで12時間持つのはありがたすぎ。ケース込みで36時間持つのも嬉しいポイントです。
ノイズキャンセリング性能に関してはプロセッサーが進化したり、マイクの数が片側3個から4個に増えています。新しいノイズキャンセリングプロセッサーであるQN3eは前モデル搭載のQN2eと比べて約3倍の処理速度を持っているとのこと。シャアザクみたいなこと…?
そんでもって、V2プロセッサーによって「アダプティブNCオプティマイザー」が搭載されて、装着状況や周りの音に合わせてノイズキャンセリング性能を最適化しているらしいです。すごいわ。
音質も専用設計のドライバーを使ったり、名だたるエンジニアと一緒に共創(つまりチューニングってことですかね?)したりして、しっかり向上。かっけえ。
そのほか通話品質や機能性もブラッシュアップされています。Bluetoothコーデックや空間オーディオはとくに変わらずでした。
実機レビューだ!

外観やスペックがわかったところで実機を触っていきたいと思います。音質やノイキャン性能をレビューしていきます。

そんでもって、WF-1000XM6と同価格帯のワイヤレスイヤホン達とも比較していきたいと思います。
イカれたイヤホン達を紹介するぜ!
- BOSE QuietComfort Ultra Earbuds 2
- Apple AirPods Pro 3
- Technics EAH-AZ100
- SONY WF-1000XM5(前モデル)
どれも3〜4万円台の粒揃いワイヤレスイヤホン。さまざまなガジェット好きの方々が比較されている定番モデル達ですね。非常に楽しみです。
音質

まずは音質を確認していきましょう。確認した環境・楽曲は以下の通りです。
- 再生機器:Nothing Phone(3)
- 再生ツール:Amazon Music Unlimited
- 試聴した楽曲
- I.G.Y.|ドナルド・フェイゲン
- Eureka|星野源
- cinema paradiso|kurayamisaka
- UNDEAD|YOASOBI
- Everything In Its Right Place|Radiohead
- Debaser|Pixies
音が太く自然。ツボを押さえた解像度の高いオールマイティサウンド

音質、めちゃよいです。WF-1000XM5はどちらかというと全体的にハリがあって明るいサウンドですが、WF-1000XM6に関してはある程度ハリがありつつ落ち着いた自然なサウンド。とくに低音の質感が心地よく、どっしりとしていてめちゃくちゃよい。WF-1000XM5と比べて全体的に音が太く、かつバランスが取れている印象です。しかも高解像度。
フラットすぎるサウンドといった印象ではなく、楽曲の細かな音まで拾いつつ、アタック感や音の広がり、臨場感もしっかり表現できる水準の高いサウンドになっていました。低音から高音までまんべんなく鳴っている感じもよいですね。
音が派手で聴き疲れする、みたいなこともなく、あくまで自然なサウンドというのが非常によいです。自然なんだけどギターのカッティングとか、シンセサイザーの派手なサウンドとか、バスドラムの響きとか、楽曲の肝みたいな部分をきちんと表現していて、ツボを押さえている音だなあと。これはすごい…。

他メーカーの同価格帯イヤホンと比べても、個人的にはWF-1000XM6が一番好きでした。
BOSEのQuietComfort Ultra Earbuds 2は音がシャキッとしていて小気味よいですが、XM6と比べると音の厚みに欠ける部分がどうしても気になります。
AirPods Pro3は中低音〜中音がやや前に出るような柔らかめのサウンド。ただ、他帯域の細やかさやバランス感はWF-1000XM6に軍配があがります。
EAH-AZ100は音の重心がやや低めなうえ高域はまっすぐ伸びるイメージ。低音はどっしりとしつつも全体的にクリアでどこか透明感のあるサウンドが楽しめます。WF-1000XM6の方が、より自然に、低音から高音にかけてふくよかに鳴っている印象。ここに関してはどっちも好きな音でした。
WF-1000XM5は輪郭のあるクリアなサウンドが特徴的。WF-1000XM6の方がハリがありつつも厚みのあるサウンドが楽しめますが、この辺は好みが分かれそう。
ということで個人的なランキングは以下です。
- 1位:SONY WF-1000XM6
- 2位:Technics EAH-AZ100
- 3位:SONY WF-1000XM5(前モデル)
- 4位:BOSE QuietComfort Ultra Earbuds 2
- 4位タイ:Apple AirPods Pro 3
どれも甲乙つけがたいサウンドでしたが、WF-1000XM6の楽曲を選ばないオールマイティかつふくよかなサウンドにやられました。これはすごい。

もちろん個人的な好みでしかないので、ぜひ皆さまも聴き比べてみてください…!イヤホンを聴き比べるのって楽しいですね。
ノイズキャンセリング性能

次にダミーヘッドマイクでノイズキャンセリング性能を測定していきます。
ダミーヘッドマイクにノイキャン機能をONにしたワイヤレスヘッドホンを装着し、電車の走行音をスピーカーで流して聴かせます。ダミーヘッドマイクに何もつけない状態で電車の走行音を聴かせた際の録音データと比較し、どれだけdB数(ノイズの大きさ)が落ちたかを確認していきます。
先ほど音質比較をした同価格帯のモデルとも比較していきます。やるぞ。
しっかりカットするノイキャン性能。前モデルよりもしっかり向上

ダミーヘッドマイクで測ったWF-1000XM6のノイキャン性能はこんな感じ。
電車の走行音をはじめとするノイズをしっかりカットできる性能。特定の帯域を除いて満遍なくカットできていました。ノイズ全体で22.5dBカットできます。目安としては電車の車内の音が車の車内の音ぐらいまでには静かになる性能です。
とくに気になる低〜中音部分は28.6dBカット。電車の走行音をしっかりと減らしてくれるので移動中でもノイズを気にすることなく音楽が楽しめる性能といえます。

他モデルと比べるとこんな感じです。前モデルと比べると、ノイキャン性能がしっかり向上していることがわかります。また、TechnicsのEAH-AZ100よりもノイキャン性能は上回っています。
かなり肉薄していますが、QuietComfort Ultra Earbuds 2やAirPods Pro 3と数値を比べるとノイキャン性能は本当に若干低め。ただ、数値としてはほぼ誤差。甲乙つけがてえ…。
実際に外に出て試してみた





実際に外に出て全ての商品のノイキャン性能をくらべてみました。
WF-1000XM6、マジでノイキャン性能が進化しています。街の喧騒がスッと消える感じがすごい。あとは、ノイキャンがとにかく自然。通気構造が進化しているらしく、強いノイキャンによくある耳が詰まるような感じがあんまりないです。すご。
ただ、ノイキャン性能においてBOSEのQuietComfort Ultra Earbuds 2は強い…!次いでAirPods Pro 3、WF-1000XM6といった感じ。この下にEAH-AZ100とWF-1000XM5が続くような印象です。メーカーが謳っているような、世界最高クラスには到達した感じでした。
QuietComfort Ultra Earbuds 2は満遍なくノイズを減らし、AirPods Pro 3は大きな音が鳴ったときにグッとノイズを減らすような感じです。WF-1000XM6は前モデルから特に低音のカット性能が上がった感じ。自然にノイズをスーッと消してくれる印象です。
ただ、WF-1000XM6に搭載されている「アダプティブNCオプティマイザー」のおかげか、つけているうちにじわじわとノイキャンが強く感じるようになりました。スペック紹介でも触れましたが、つけている耳の形状とか外音に合わせてノイキャン性能を最適化してくれるという技術。すげえよ…。
QuietComfort Ultra Earbuds 2もWF-1000XM6もAirPods Pro 3ももかなりノイキャンの水準は高く、人によって装着感やそのたもろもろで体感も変わりそうな印象でした。ノイキャン性能はほぼ誤差といえます。試せるタイミングがあれば購入前にノイキャン性能を比べてみるのがおすすめです!
まとめるとノイキャン性能は以下の感じ。
- パッと聞きのノイキャン性能はQuietComfort Ultra Earbuds 2やAirPods Pro 3が強い
- WF-1000XMも6ほぼ同等のノイキャンレベル
- ただ、使っていくとアダプティブNCオプティマイザーによりWF-1000XM6のノイキャン性能の方が強く感じることも。
- EAH-AZ100とWF-1000XM5は上位3機種に準ずる印象。
結論としては、人・場所・タイミングによってノイキャン性能の強さは異なる…という感じでしょうか。パッと聞いて強いノイキャンが欲しいならQuietComfort Ultra Earbuds 2やAirPods Pro 3、自然かつタイミングに合わせて最適化されるノイキャン性能が欲しいならWF-1000XM6を!という感じです。この辺は数値として出てこなそうなので、マジで甲乙つけられないっすわ…。

家の近所の公園でイヤホンを取っ替え引っ替えしながら写真撮影をしました。街の怪しい人になりかねない。
そのほか良かったところ!

メイン性能ではないけど、使っていて便利!と感じた機能もレビューします。
その①:周辺で鳴っているBGMのように音を設定できるBGMモード

ありそうでなかった機能ですが、WF-1000XM6から、音を周辺で鳴っているような空間オーディオ的なサウンドに加工して鳴らす、BGMモードが実装されました。マイルーム、リビング、カフェの3つが選べ、それぞれの環境で鳴っているようなサウンドになります。すごい。
実際の音質からは結構変わりますが、逆に臨場感が増してライブ音源っぽく楽しめるメリットもあります。勉強中や作業中など、「日本語の歌詞だと聴き流せない」みたいな悩みを解決してくれそう。
その②:騒音の大きさに合わせて外音取り込み量を調節する自動外音取り込み


アダプティブノイズキャンセリング機能のような形で、周囲の騒音に合わせて外音を取り込んでくれる機能も実装されました。
外出中に身の回りで起こる大きな音に気づけるので、適度に外音をカットしつつ危険を察知できます。こりゃ便利。
とくに車通りが多い場所や駅のホームではオンにしておきたいですね。危険を察知。
その③:しっかり向上した通話性能!

前モデルと比べ、マイク性能も向上。ノイズリダクションの性能が向上し、外音がうるさい環境でもしっかりノイズをカットしつつ、声を拾えます。
ダミーヘッドマイクのスピーカーから流した音を前モデルと一緒に録音してみたので、参考に聞いてみてください。電車のノイズと人の声を同時に流しています。
WF-1000XM5では声に乗っかっているノイズをWF-1000XM6だとしっかりカットしつつ声もクリアに届けています。すげ〜。
結論:音質は着実に、ノイキャン性能はかなりしっかり向上。ワイヤレスイヤホンの性能に妥協したくない人におすすめ

いかがでしたでしょうか。しっかり性能が向上していたWF-1000XM6。結論、以下の人におすすめです。
- とにかくクオリティの高いワイヤレスイヤホンがほしい!という人
- 音質も機能性も妥協のないクオリティのモデルがほしい人におすすめ
- ソニーが誇る世界最高クラスのノイキャン性能がほしい人
- とにかく自然で、しっかりとしたノイキャン性能で音楽に浸りたい人におすすめ
こんな感じです。ソニーの技術力を惜しみなく詰め込んだ高クオリティのワイヤレスイヤホンを求めるなら、しっかりおすすめできるワイヤレスイヤホンです。あとは価格ですね…。
価格は44,550円と、家電を買うにしても躊躇する価格。やっぱ高いっすね。ただ、払う価値はちゃんとある性能だし、買えばちゃんと満足できるクオリティだと思います。個人的には音質がめちゃよかったので買うかどうかマジで迷っています。
あとはデザイン面。これまでのWF-1000Xシリーズとはちょっと違うデザインなので躊躇する人もいるかも。若干高級感は無くなったかも?ただ、マットなデザインでファッションにも馴染みやすいのはよいですね。生活に溶け込むイヤホンといった感じです。
ノイキャン性能を求めるのであれば、BOSEのQuietComfort Ultra Earbuds 2やAirPods Pro 3という手もあります。ただ、QuietComfort Ultra Earbuds 2は本体の連続再生時間が6時間と短めだったり、AirPods Pro 3はAppleユーザーじゃないと本領発揮できないというデメリットも。音質・機能性を含めて総合力はWF-1000XM6の方が高いといえます。いまんとこ最強なのでは…?
もちろん、前モデルで満足できているならステイという手もあります。ただ、進化している部分は大きいので、ぜひ違いを比べてみて欲しい…!買って損はないと思います。
ちなみに、普段の原はマイベストで検証コンテンツを制作しています。原が関わったコンテンツは以下のリンクから。WF-1000XM6以外のワイヤレスイヤホンが気になる!という人はぜひチェックしてみてくださいね。
それではまた!WF-1000XM7の時にでも会いましょう。
(執筆/マイべマガジン編集部・原豪士)
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