
『よく眠れる』より“家サウナ的存在”。大絶賛すぎて怪しいシャクティマット3週間レビュー
同じタイプの人、たぶん結構いるはずですよね?
そこで、今回レビューするのはあのシャクティマット。「よく眠れる」「人生変わった」とネットでバズっているインド発のセルフケアマットです。
3週間使った結論だけ先に言うと、僕にとってシャクティは睡眠を劇的に変える道具じゃなくて、家サウナ的存在のマットでした。

2012年に雑誌や書籍の出版を行う晋遊舎に入社。2019年にテストするモノ批評誌『MONOQLO』編集長、2020年にホンモノがわかる家電情報誌『家電批評』編集長に就任。 2021年5月よりマイベストに入社。コンテンツ制作部長を経て、新規に創設されたクオリティーコントロール部長に就任。様々なジャンルの企画書作成からコンテンツ編集までを取り仕切る。2025年8月にマイベストを退社。人生サバティカル期間として、商品レビュー、コンテンツ制作・編集からゲームやAIプロダクトの企画まで、なんでも経験中。
これは何?:インド発の「針のベッド」を現代化したツボ押しマット
シャクティマットは、一言でいえば「針のベッドを真面目に再構築したツボ押しマット」。
公式によると、めっちゃ細かいプラスチックの針に体重をかけて寝転がる仕組みで、ツボ刺激と血行促進が狙いで、インドで5000年以上に渡って使用されてきた古代の治療法だそう。
20分寝そべるだけでOKで、公式いわく、
- 深くリラックスできて
- よく眠れて
- メンタルもスッキリする
インドの歴史は伊達じゃない。
日本でもバズってる、けど怪しさも……

そんなシャクティマット、昨年から日本での人気に火がつきました。
ヒットの経緯は以下。
- 田中みな実や小田切ヒロ、大野真理子などが「家で整うツール」として紹介
- 美容系メディアが「肩こりが限界の私がハマった"痛いセルフケア"記」などとして特集
- Xやnoteでも大絶賛の嵐
- 「最初は拷問、慣れると最高」
- 「2025年のベスバイ1位。瞑想もできる」
- 「眠る前の必須のアイテムになった」
- 「肩がらくになった」
- 「出張先にも持って行ってる」などなど
僕は春先にウォッチしてるブロガーのレビューを見て欲しくなり、調べてたんですが、気になったのは、とにかく肯定的な意見しかないこと。あるとすれば、買ってない人の「スピ臭い」「高いツボマットでは?」などくらい。
逆に疑いたくなる褒め具合。ちょっと怪しめ。
お値段、なんと枕セットで2万5500円
そのうえ、高い。枕セットで2万5500円。気軽に買えないからこそ、みんな気になる。僕も気になる。
はい、購入しました。究極のシャクティセット(枕とマットのセット)のオレンジ。
強度は「Light(弱・スパイクの数8000個)」、「Original(中・スパイクの数6000個)」「Advance(強・スパイクの数4000個)」があるのですが、中間の「Original」にしました。理由?なんとなくです。コンビニコーヒーでもいつも濃さを真ん中選んじゃうんですよね。なんとなく。
ということで、11月に届いてから3週間使い込んだ、シャクティの本当のところを紹介します。
先に結論

シャクティマットは「よく眠れるマット」ではなく、仕事やスマホでパンパンになった頭をゼロに戻す「家サウナ的存在」でした。
- 毎晩の睡眠が劇的に変わる魔法グッズではない
- 脳のリフレッシュ感と、「何もしない20分」を強制的に作る力がかなり強い
- 後半10分は外気浴的な気持ちよさがある
- 快眠ツールではなく、仕事中のリフレッシュ、一日の締め方を変える道具と見るほうがしっくりくる
検証ログ(ダイジェスト)

写真はリビングでシャクティしてる僕です。ちょっと絵が汚いのでぼかしていますが、毎晩パンツだけでシャクティしてます
前提としての僕のスペックと使い方はこんな感じです。
スペック:
- 基本不眠ぎみ(寝つきがとても悪い)
- 身長175cm・70kg(体脂肪率20%)
- サウナはほぼ毎日行くが、眠るためじゃなくて水風呂が好きなだけ
使い方:
- 旅行に行かない日は毎晩、寝る直前に20分使用
- 仕事中に眠くなったりしても20分使用
- はじめの1週間はエアリズム着用、そこからは裸で使用
そのうえで3週間のざっくりスマホメモは以下。
初日:Tシャツごしの痛みの気持ちよさに気づく
- 小田切ヒロ方式を真似て裸チャレンジ → 即後悔。普通に拷問。痛い
- 数分でギブアップし、立ち上がるのさえ一苦労。太ってるからか?
- Tシャツ+パンツに着替えて再挑戦すると、一気に現実的な痛さに
- 5分ほどで背中がじんわりしてきて、20分はギリ耐えられる
- 何より、首〜頭の気持ちよさが予想外に強く、「枕セットにして良かった」と確信
1週間後:頭をリセットした感覚を感じられるように
- Tシャツ越しなら“痛気持ちいい”ラインで安定してきたので裸にチャレンジ
- アホみたいに痛い。我慢するが10分で限界に。そこからエアリズムで10分
- たまに眠くなる日もあれば、「特に変わらないな」という日もある
- 快眠ツールではなく、「一度頭をリセットした感じ」が毎回感じられた
- 痛覚への刺激が生きている実感につながって、何かが覚める
2週間以降:もはやサウナの外気浴。仕事中のリフレッシュにも
- 裸でも5分すると痛さが消える。そこから5分で違和感も消える。で、ぼんやりしてくる
- サウナの整いタイムに感じる眠気に近い
- 夜だけでなく、日中のやる気が切れたタイミングで使ってみると、めっちゃ相性いい。リセット
- このマットは“睡眠マット”ではなくポータブル家サウナ
使ってわかった「ここが良い」3つのポイント
ということで、ここからは改めてまとめた「シャクティマット」の良かったポイントをご紹介します。
ポイント1:シャクティマットは“痛い”。ただし慣れれば謎のポカポカ感がある

信じられないくらいの鋭利なプラスチックの針が6000個並んでます
結論から言うと、シャクティの痛みは「慣れればクセになるが、まずはTシャツ必須」レベル。初手からの裸運用はおすすめできません。小田切ヒロが「もっと強くていい」と言っていたのは、かなりの上級者目線。針の硬さ自体は、普通の人には十分エグい。
なので、薄手のTシャツを一枚挟みましょう(エアリズム推奨)。すると、なんとなく「あぁ、こういう感じの刺激の器具か」と感じるのと、痛みに慣れていきます。ちなみに、この時の適度な痛みは癖になりました。生きる実感的な。

毛根がとにかく痛気持ち良い。毛根へのダメージは不明
特に首から頭皮にかけてのピロー部分。こちらはシャツが着れないので初めから素肌でしたが、めちゃくちゃ気持ち良い。
で、その修行を経ると(多くの人は3日と言いますが僕は1週間かかった)、裸でも行けるようになります。ただそれでも、はじめの5分は痛い。でそれを我慢した先に、だんだんと痛みがなくなって、ポカポカ感が出てきます。良き。
ポイント2:慣れてくると、ポータブル家サウナみたいな働き方をする

めちゃくちゃ背中が赤くなりますが、すぐに引きます
まじでサウナの外気浴中のうたた寝感に近い気持ちよさがあります。水風呂のひんやりした脳の気持ちよさはないですが、仕上がりの感覚はポータブル家サウナ。5分で痛みが過ぎ、違和感もなくなった10分くらいから、ぼーっとしてくるんです。
また、仕事で脳が煮詰まったり眠くなったりした時に使うと、サウナ的なリフレッシュ感があってやる気も出ました。

慣れてくると腰下に枕を入れて背中全体に針を当てるという方法にも気づきます
ちなみに、我が家にはセルフケアツールがいっぱいありますが、役割が明確に違います。
- 電動マッサージガン → 筋肉をほぐす
- 低周波治療器 → 肩こりの最終兵器
- フォームローラー → 姿勢と背中メンテ
と、身体の特定の悩みに対してアプローチするのが上記だとして、シャクティマットは「頭の電源を再起動する装置」な感じでした。
本当にサウナなんですよ。
ポイント3:「スマホやめタイム」が物理的に挟まる

畳むとコンパクトにはなるので、リビングの棚に置いてます
三つ目の良かったポイントはスマホ習慣を中断させる力。シンプルに、マット上でスマホを見ると、スマホを持ってる肩が痛いです。針が食い込んで。なので強制的にスマホ見なくなります。
すると、ただ目を閉じるだけの時間になります。途中ラジオを聞いていた時もありましたが、なんか痛みとラジオで集中できなくなるのでやめました。

マットの内側は低アレルギー性フォーム(公式)。そこそこの柔らかさがありますが、寝転がると床の硬さは感じます
結果として、僕は寝る前の“だらだらスマホ”が完全な悪癖だったんですが、シャクティマットを導入してからは、
- スマホは布団の外
- 照明を落とす
- 20分だけマットに乗る
この流れが自動で挟まるようになった。
シャクティの習慣化。「寝つきが良くなる」とは言えませんが、切り替えスイッチとしての働きは明確でした。ここも評価できるかどうかで、2万5500円の価値は大きく変わります。
正直ここは微妙だった

- 裸運用まで行くには時間がかかる。痛みに弱いならこの商品は無理かも
- 睡眠に良い、というのは正直感じない。Apple Watchの睡眠スコアも有意な差もなかった
- 常に気持ち良いわけじゃない。「何も変わらない日」が普通にある
- 肩こり・腰痛への効果は感じられず
- ネットで見る「裸足で立つ」使い方は完全に玄人向け(2秒で後悔した)
総括すると、シャクティマットは「睡眠改革」ではなく、日常のどこかで頭をゼロに戻すための道具だと思います。仕事やスマホで脳を酷使するタイプの人にはフィットします。
2025年のベストバイかと聞かれたら、そこまでではない(睡眠の変化がない)ですが、痛みと軽い仮眠による脳のリセットツールとしては手放したくない存在になりました。
「高い」と感じるかもしれませんが、「1回1,000円のサウナに週1回通うと、半年で元が取れる」と考えれば、実は高コスパなサブスク解約ツールでもあります。以下に当てはまる人なら2万5500円を払う理由は十分ありです。
刺さる人
- サウナ後のスッキリ感が好き
- 仕事やスマホで頭がパンパン
- セルフケアに2万円台を許容できる
刺さらない人
- 刺激がとにかく苦手、肌が弱い
- これ一枚で不眠や肩こりの根本解決を狙っている
- マッサージガンのように“狙った部位のケア”を求める
(編集・執筆/浅沼伊織)
