
【本音レビュー】iPad Proを買ったらMacBookとほぼ同等だった..ノマドワークの正解はiPad Proかもしれない
2025年10月22日に発売された「iPad Pro(M5)」。前モデルと比べて性能面で進化した最新モデルです。
すでにネット上では「MacBookの代わりになるんじゃないか!?」といわれていますが、果たしてどの辺が進化したのか?買い替えるべきか??気になりますよね。
今回は、マイベストのPC担当が実際に使ってみて、前モデルのiPad Pro(M4)やMacBookと比較検証しました!ぜひ参考にしてくださいね。

筑波大学芸術専門学群卒業後、芸術制作で使用していたPCをはじめとする多くのデジタルデバイスやソフトウェアに関する知識を活かそうと大手家電量販店に入社。販売員としてPCだけでなくプリンター・ルーターなどPC周辺機器の販売や、インターネット・格安SIMなど通信サービスの提案など、PCに関する販売・契約を総合的に担当、自身の担当顧客に合ったPC環境を真摯に考え、販売ノルマや利益にとらわれず提案してきた。 その後2022年にマイベストへ入社し、PCや周辺機器の専門ガイドを担当。富士通やDellのような大手メーカー製PCだけでなく様々なデジタルデバイスに関する経験・知識を活かし、PCや周辺機器選びに困ったユーザーに寄り添う企画・記事制作を心がけている。

世の中には「まだ知らない良いもの」がたくさん。マイベマガジン編集部は、商品比較サービス「マイベスト」の情報をベースに、知ると暮らしがより便利になるアイテムや情報をお届けしていきます。
iPad Proがまた新しくなったけどどう?

2024年5月発売の「iPad Pro(M4)」から、およそ1年半ぶりに「iPad Pro(M5)」が登場しました!
大きな特徴としては、コンピューターの頭脳であるプロセッサーがM4チップ→M5チップに進化したこと。ワイヤレス通信性能もアップし、Wi-Fi 7・Bluetooth 6対応のほか、Threadというスマートホームデバイスの通信規格にも新たに対応しました。
見た目の進化はないけれど、中身がさらに賢くなった感じ。
それでは早速見ていきましょう!
スペックはコレ!

スペックはこんな感じ。大きな違いはプロセッサーがM4チップからM5チップに変わったことです。
あと、Wi-Fi規格もWi-Fi 6EからWi-Fi 7に進化してる。Wi-Fi 6Eも十分な通信速度なのですが、Wi-Fi 7はこれより約4.8倍の高速通信といわれています。まだまだWi-Fi 7にルーターを変更している人も少ないかと思いますが、着実に対応機種が増えてきていますね。
高速充電に対応できるようになったのも結構うれしいポイント。持ち運んで作業していると充電忘れがちですが、M5は30分で最大50%充電できるようになっています。
Apple Pencilやキーボードは前モデルのM4と同じものが使えます。M1・M2の場合には買い直しが必要になるため注意してくださいね。画面サイズも11インチ・13インチと変わらず。この辺の細かいところはあまり変わらなそうです。
まずは外側から....

外観はこちら!
背面は変わらず、シンプルでスマート。見た目も大きさも前モデルのM4とまったく同じです。
ちなみにサイズ・重量はこんな感じ。
<11インチ>
- サイズ:高さ249.7×幅177.5×厚さ5.3mm
- 重量:444g(Wi-Fiモデル)
- サイズ:高さ281.6×幅215.5×厚さ5.1mm
- 重量:579g(Wi-Fiモデル)

めちゃくちゃ薄い!M4のときも思ったんですけど、13インチで約5.1mmって…。
M4からM5への進化はいかに!?
チップはMacBook Proと同じ

実は搭載しているM5チップは、CPUやメモリの構成は異なるものの同日に発売されたハイエンドモデルのMacBook Proと同じものなんです!
そもそもM5チップとは、Appleが開発したSoCのことで機器における脳みその部分です。GPUの各コアにはAIの処理性能を向上する「Neural Accelerator」を備え、AIの処理性能はM4の3.5倍高速に。
AIを使ううえでのアップグレードが期待できますね。

ユーザーインターフェイスもMacBook化

ユーザーインターフェイスも、だいぶMacBook寄りになっています。
OSは最新の「iPadOS 26」に対応し、ウィンドウシステムがほぼmacOSと同等に。複数のアプリを開く・ウィンドウの位置を自由に変える・ウィンドウをタイル表示にする…などができるようになり、マルチタスクも行いやすくなりました。

メニューバーが追加されて、今まで隠されていた機能にアクセスしやすくなったのも◎
しかもショートカットバーに直接フォルダを置けるようになったので、大事な書類もパッと開ける!
タブレットだと難しかった仕事がiPadでできるのがありがたい~!!マジでMacBook感覚で使えます。

AI性能が伸びまくり

M5チップを搭載したことで、AppleのAIシステム「Apple Intelligence」の性能もアップしています。
実際にメモした絵を画像生成してみると、M4だと生成に約5秒かかったのに対し、M5ならわずか1~2秒。絵を描きながらメモ帳・Google検索を出し、原神をダウンロード…とかなり重く使っても、動作はサクサク&ヌルヌルでした。
以前と比べてさらに賢く、パワフルになったのを感じられます!

大量のデータを同時に処理するGPUの性能も、M4と比べて1.6倍・2021年発売のM1と比べると6.7倍。ここ数年で一気に進化したのはすごいですよね…。
GPUの性能が高くなるほどゲームや動画編集の作業がスムーズに行えるので、古いモデルを持っているクリエイターの人は買い替えがおすすめです。

MacBookとの比較とキーボードつけてみた

試しにキーボードをつけてみると…見てください、これはもうほぼMacBook。
しかもノートパソコンとして普通に使えるだけじゃなくて、iPadだからタッチ操作もApple pencilも使えるんですよね。汎用性かなり高くないですか!?
ビジネスからクリエイティブな作業まで、これ1台でできるのも大きな強みだと思います。

クリエイターにとって、パソコンの画面だけでなくタッチペンも使えるというのはとても大きな利点となると思います。
ショート動画の編集やSNSの投稿作成などもコレ1台で完結でき、日々の作業効率も上がりそうです。

MacBook proを隣においてみてもこんな感じ。小型のパソコンという感じで、違和感なし。
移動の多いノマドワーカーも持ち歩きしやすそうです。
カバンにも十分入る

持ち運びも余裕!11インチをいれてみると普通の通勤カバンにスムーズに入りました。
13インチの方はA4以上のゆとりがないと難しいかな。でも、11インチなら小さめのカバンにも入れられます。MacBookだと幅も取りがちで重く、持ち運びに向いているとか言い難いところもあるものの、これなら簡単に持ち運べますね。


iPadってどんどん薄くなってますよね…。もう5mmくらいしかないので、ノート感覚で持ち運べます。
まとめ

いかがでしたでしょうか?チップの進化により大幅にパフォーマンスアップしたiPad Pro。結論、以下の人におすすめです。
- 本格的な動画編集やイラスト制作を行う人
- MacBookとしても活用したい人
- 2年以上前のiPadを使用していて、iPadの買い替えを検討している人
AIの処理性能・GPU性能が上がり、作業がよりスピーディに。インターフェイスもよりMacBookに近づき、iPadとMacBookのいいとこどりのような使い方ができるようになりました。
カフェやコワーキングスペースなどで作業するときにもぴったりですよ。
ただM5より控えめとはいえ、M4でも十分ハイスペックなので、M4を買ったばかりの人はしばらく様子見でもいいかも。2021年に発売されたM1のipadからは劇的に性能がアップしているので、古いモデルなら買い替えのタイミング的にちょうどいいんじゃないでしょうか?
価格は11インチで168,800円〜・13インチで218,800円〜。さすがのお値段ですが、MacBook Proが14インチで248,800円〜だったので、こちらをぜひ検討してみてくださいね。
ちなみに、普段の田口はマイベストで検証コンテンツを制作しています。田口が関わったコンテンツは以下のリンクから。「もっと気軽にタブレットを使いたい!」「Androidタブレットも気になる」という人はぜひチェックしてみてくださいね。
