スタバ1杯30円!? ネスレが仕掛けたインスタントの新常識【22杯比較】
今、インスタントコーヒーのレベルが信じられないほど進化しているの、知っていましたか？
忙しい朝やアウトドアの定番商品で、溶かすだけで飲めて便利。でも、ちょっと粉っぽくて渋みがある。そう、あのインスタントコーヒーです。
その常識を覆すのが今回のマストバイ、ネスレとスターバックスが共同開発した「スターバックス® カフェ モーメント｜スムース」。インスタントコーヒー22商品をバリスタと一般モニターで飲み比べして見つけた逸品です。
1杯約30円ながら、溶かすだけで本当にカフェレベル。そんなズボラ派コーヒー党の、毎朝の新定番としておすすめできる理由を紹介します！
本コンテンツの情報は公開時点（2024年3月22日）のマイベストの情報をもとに執筆しております。また、本コンテンツ内の価格情報はすべて税込みで表記しております。
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
ネスレとスターバックスが2023年9月に発売した、家庭用商品としては初の瓶入りタイプのインスタントコーヒー（※）。それが「スターバックス® カフェ モーメント」シリーズ。その中でも、今回マストバイとしておすすめしたいのが、バランスの良い風味と謳う「スムース」です。
これ、「美味しいコーヒー飲みたいけどドリップはめんどくさい、朝とか忙しくてこだわってる暇がない……」というニーズにばっちり応えてくれる一杯なんです！
おすすめの最大の理由は、やっぱり味わい。人気のインスタントコーヒー22商品を飲み比べた結果「後味がすっきりしていて、苦味が得意でない人でも飲みやすい」と、22商品中4位。そもそも、インスタントコーヒー自体も進化しており、検証に参加したバリスタが「ブラインドで飲んだらインスタントとは気づかないかもしれない」というレベルでした。
さらなる上位にはスタバの別商品、ブルーボトルなどが並んだのですが、どれも1杯あたりは90円以上。ブルーボトルに関しては1杯約373円と、美味しいけど毎朝飲むには高すぎる……でしたが、この商品は1杯あたり約30円というコスパの良さ。
また、溶けやすさも文句なしのできで、一切粉残りを感じず、スムーズに飲むことができました。
つまり「うまい」「粉っぽくない」「安い」の三拍子が揃った、毎朝コーヒーを嗜む人にマストバイなインスタントコーヒーなんです。
マイベスト、マイベマガジンでは「インスタントコーヒー」として扱っていますが、正確にはインスタントに加えてコーヒー粉も混ぜた「ソリュブルコーヒー」と公式は謳っています
ここ数年で、インスタントコーヒーはとても進化しています。
そもそも「インスタントコーヒーっぽさ」は、実は豆のグレードによるもの。安いけど渋みが強い、ロブスタ種という豆が使われていることが、あの「ぽさ」の大きな要因でした。
ただ、ここ数年、ブルーボトルなどサードウェーブコーヒーブームを発端にした“高くても美味しいコーヒー”がブームになり、インスタント界にも大波及。
その結果、インスタントでも、高いけど美味しいグレードの高いコーヒー豆が採用され始めて、全体的に美味しくなってきているんです。
22杯飲み比べてわかった「スタバのインスタント」がマストバイな3つの理由
ここからは、22商品を「おいしさ」から「ミルクとの相性」「溶けやすさ」まで徹底検証してわかった「スターバックス® カフェ モーメント｜スムース」のおすすめの理由3つを深堀りして紹介します。
①インスタントなのに良い豆で別格の旨さ！
②それなのに1杯約30円で毎日飲めるレベル
③独自製法でも溶け残りゼロ！
もっと詳しく検証方法＆結果が読みたい、また、他のおすすめも知りたい、そんな人はマイベストのインスタントコーヒー比較コンテンツもチェックしてみてください！
理由①：インスタントなのに良い豆で別格の旨さ！「え？ 豆から淹れたんじゃない？」レベル
22商品の飲み比べは、コーヒーのスペシャリストである伊藤遼さん、マイベストガイドの相野谷、そして10名のコーヒー好きモニターを集めて実施。
マイベストではスコア★4.5を満足ラインとしているのですが、スコアは★4.2で全体の4位相当。上位3商品は1杯あたり約90〜300円近くすることを考えれば大健闘と言える評価でした。
特徴としては、ナッツ系の香ばしさが挙げられます。同時に、チョコレートやハチミツのようなほのかな甘さも感じられ、酸味もすっきり。バランスが絶妙との声があがりました。
比較した商品の中にはえぐみと渋みの主張が強く飲みにくいと感じるものもあったなか「スターバックス® カフェ モーメント｜スムース」は、後味が良くてゴクゴク飲めるバランスの取れた美味しさがポイントです。
正直、バリスタなどのコーヒーの専門家ではない人だったら、ブラインドテストしてもインスタントとは気づかないかもしれません。
もちろん、味の深みの部分などに違いはあるんですが、ドリップをせずに溶かすだけでこの味なのは驚きでした。
さらに、カフェオレ用の検証でも苦味のバランスが絶妙と大好評！ オレ派も満足できる味わいでした
ブラックと同様に、ミルクを混ぜたカフェオレでも飲み比べを行ったところ、ミルクとの相性は★4.27でブラックと同じく全体4位。
甘さと苦味のバランスが良く、まろやかでさっぱりとした口溶けが特徴的でした。
コーヒーの苦さが甘味を打ち消してしまう商品もあるなかで、本商品は飲み口がスムーズで口当たりがまろやか。ブラックもいいけど、カフェオレも飲みたいというご希望にもしっかり応えてくれます。
理由②：うまいインスタントは1杯100円以上が基本。でもスタバは1杯約30円と毎日飲める
毎日飲みたいものだからこそ、価格も重要。
その点、「スターバックス® カフェ モーメント｜スムース」は1杯あたり約30円。
一般的なインスタントコーヒーが1杯あたり約10円からであることを考慮すると、やや高めに感じるかもしれませんが、味わいは別格。今回の検証で味わいが高評価だった商品は1杯約300円のものもあったことを考えれば……むしろコスパは良いといえます。
コンビニコーヒーは1杯約120円。その1/3の価格で、毎朝「ホッと一息」つく時間がレベルアップするのであれば、十分すぎる価格です！
ドリップコーヒーを自宅で淹れる場合でも、100g・500円と平均的な豆の価格で計算して1杯あたり約100円。そのうえ、手間も「溶かすだけ」とお手軽なので、そこまで淹れることにこだわらない、また面倒な人にはインスタントコーヒーこそ、今おすすめだと言えます。
理由③：独自製法で粉っぽいはずなのに、溶け残りゼロで最後のひと口まで美味しい！
インスタントの利点の一つは、なんといっても簡単に淹れられること！
その点をより深く確かめるため、全22商の「溶けやすさ」を検証してみたところ、「スターバックス® カフェ モーメント｜スムース」は満点評価。お湯を注いだ途端に粉が溶け、すぐにおいしいコーヒーが飲めるレベルでした！
切羽詰まった朝の時間に、手間が要らないのはとても大きな利点ではないでしょうか。
厳密に言えば、この商品はインスタントコーヒーではなく「ソリュブル」という商品になります。
インスタントコーヒーはフリーズドライ製法が一般的ですが、ネスレはそこに細かいコーヒー粉自体も加えています。
コーヒー粉を加えてるなら粉っぽいんじゃない？と思いますが、とても粒度が細かい粉なので粉っぽさはなく、むしろ美味しかったです。
まとめ：そこまでこだわらない、淹れるの面倒なコーヒー党は新生活のお供としてマストバイ！
ただ、これは好みにもよりますが、すっきりしている反面、適度な濃さやコクを求める人にはちょっと物足りない可能性も……。
そんな方は、ぜひこちらも併せてご覧ください！
（執筆／マイべマガジン編集部・浅沼伊織）