ナイキのレボリューション5は、屋外用のランニングシューズとして使うには向いていません。アッパーがやわらかいため形崩れしやすく、硬い路面上では関節に負担がかかりがちです。ミッドソールが1枚のみで構成されており、走りをあと押しするような感覚もありません。足の甲周辺のサポート力も弱く、残念ながらこれといったメリットが感じられませんでした。とはいえ、実際に走ってみると安定感はまずまず。スポーツジムなど、足への衝撃が少ない室内トレーニングで使用するにはよいでしょう。ナイキのなかでは価格を抑えたモデルなので、初めての一足として試しやすいですよ。とはいえ、ランニングシューズはほかにもたくさんあります。路面を快適に走りたい人は、レビューを参考に他商品もあわせて検討してみてください。
ウェーブライダー24は、やわらかい履き心地が好きな人には合わない可能性が。樹脂プレートを搭載しているため全体的に硬い点が気になります。一方、その波型樹脂プレートと高反発ソールの働きにより、衝撃吸収性に優れている点は魅力です。加えて、着地時のブレも少なく安定性も高評価。足が守られている感覚をしっかり得たいという人にはぴったりの商品といえます。優れたクッション・反発性は、推進力にも変換されますよ。モニターからは、自然と前に押し出される感じがするうえ、バランスも保ちやすいと好評でした。クッション性がよすぎて疲れるという人もいたので、心配な場合は、短距離から始めて慣らしていくとよいでしょう。機能性が高く安定した走りをキープできる商品ですが、全体的な硬さが気になる可能性があります。柔軟性も重視したい人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
ホカオネオネのクリフトン7は、満足度の高いシューズがほしい人におすすめです。専門家によるクッション性・反発性の検証ではトップレベルの評価を獲得しました。曲線状のソールにはほどよい反発感があり、高い推進力を感じさせます。モニターからも力強く足が押し出されると好評でした。また、手で押しても型崩れしにくく、剛性も優れている点もポイント。幅広のアウトソールは着地のブレを軽減してくれました。足首が倒れすぎるのを抑える機能もあり、安定性も高評価。しっかり足を守れるため、初心者にもぴったりです。甲を覆うアッパー部分は硬さがほどよく、足へのフィット感も良好。柔らかな履き心地も魅力です。構造上、耐久性に不安は残るものの、快適な走り心地を実現してくれる一足といえます。
クリフトン8 レディースは、やわらかい履き心地を求める人におすすめです。前モデルに比べてアッパーの伸縮性がアップした分、クッション性を体感しやすくなっています。アスファルトの硬さや、関節の負担を感じにくいでしょう。安定性も優秀です。摩耗しやすい中足部周辺にラバーが足されたことで、耐久性がアップ。アウトソールのねじれ剛性が強いので、バランスが取りやすく、安定した着地がかないます。しかし、推進力があまり感じられなかったのは惜しい点でした。ストイックにスピードアップを目指す人よりは、自分のペースでジョギングを楽しみたい初級~中級の人にぴったりです。
ナイキのレボリューション 5は、走りやすさを重視する人には物足りない商品かも。実際に試したモニターからは、推進力やクッション性に、とくに秀でた部分を感じないとの声があがりました。プロのチェックでもクッション・反発性は標準的との評価に。また、カップインソールや甲周りのサポート力がなく、剛性もいまひとつといった印象です。さらに、ミッドソールにも大きな特徴が見られませんでした。ただし、インソール下の中敷きがフェルト生地で硬く、クッション性を活かしきれていない点はネックです。一方、安定性のある普段使い用のシューズをお探しの人にはおすすめできます。目立った美点がないものの、普段履きには十分な安定感がありますよ。しかし、ランニング用としての性能を重視する人は、ほかの商品をチェックしてみてくださいね。