TP-Link RE650は、つながりやすさ・使いやすさを兼ね備えた中継機です。非常に速い通信速度を誇るので、快適にインターネットを使用できますよ。また、有線LANポート・ビームフォーミング機能・MU-MIMO機能などにも対応し、機能性もバッチリ。専用アプリを使うことで、初期設定も簡単に行うことができます。ただし、本体が大きくてコンセントを占有してしまうため、設置スペースには余裕を持たせたほうがよいでしょう。直挿しタイプを探している方は、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。
TP-LinkのRE900XDは、フロア全体の通信速度を改善したい人におすすめです。実際に戸建てに設置して測定したところ、中継機の近くでは比較したなかで唯一の400Mbps越えを記録(※2024年8月時点)しました。「超高速接続を実現」との謳い文句にも納得です。親機に高スペックのWi-Fiルーターを使用している場合は、フロア全体の通信速度を改善できるでしょう。通信範囲も広く、1~3階のすべての計測ポイントで上り150Mbps・下り300Mbpsを超えました。比較した商品には上り・下りともに30~50Mbpsとかなり遅いものもあったのに対し、中継機ながらWi-Fiルーターに匹敵するほどの速度が出ています。「設置した階でないと速度が遅くなる」との口コミに反し、3階建ての戸建てもしっかりカバーできるでしょう。初期設定も簡単です。WPSボタンがあるため、接続はワンタッチ。スマホ用アプリが用意されており、機械の設定が苦手な人も扱いやすいですよ。ただし、本体サイズは幅189×奥行59×高さ200mmと、一般的なアンテナ内蔵のWi-Fiルーターと同じくらいのサイズ感です。「大きくて設置に場所をとる」との口コミどおり、場所を選びます。値段が13,000円程度(※2024年8月時点)と高いのもネック。値段的に導入しやすいのがメリットである中継機ながら、安価なメッシュWi-Fiと変わらない価格帯です。とはいえ、使用しているWi-FiルーターがメッシュWi-Fi非対応でも1台だけ導入すればよいので、メッシュWi-Fi非対応の高性能ルーターをお使いであれば、有力候補となります。総合的に見て、性能重視で選びたい人にはおすすめの商品。複数機器を接続すると通信速度の低下が見られたものの、元の速度が速いので5台繋いでもWebサイトの閲覧には困りません。通信速度を改善したいなら、ぜひ検討してみてください。購入コストを抑えたい人・コンパクトなものを探している人は、ほかの商品をチェックしましょう。
エレコムのWDC-867DU3Sは、とてもコンパクトなタイプでありながら、高い受信感度を搭載。親機近くでは下りが224.35Mbps・上りは94.71Mbpsと高い数値が計測されました。また、Windows10では初期設定が不要なところも便利ですよ。初めて無線LAN子機を使用する方におすすめできます。そして、ビームフォーミング・MU-MIMO機能など付加機能がついているのも魅力です。親機から離れた部屋や、同時に多くの機器を使いたい方にも嬉しいポイント。ただ、1~3階だと大幅に通信速度が下がるので設置場所は要検討してくださいね。
ASUS USB-AC68は、親機から離れた部屋でも高い通信速度をキープ。今回比較検証した商品と並べても、受信感度は高評価でした。さらに、独自のビームフォーミング機能・Air Radarを搭載していて、質のよい通信が期待できます。サイズが大きいので、自宅での使用がおすすめです。ただ、初期設定は簡単とは言い切れない点や、他のUSBポートにやや干渉してしまうのが残念。また、複数の機器と同時接続する際に便利な、MU-MIMO機能は付いていません。機械の設定が苦手な方や複数機器を使う方には不便さがあります。
TP-Link Archer Air E5は、Wi-Fi中継機でネット環境を改善したいすべての人におすすめです。比較したなかでは珍しい壁掛けタイプで、ミニマルなデザインが目を惹きました。A5サイズで厚みはわずか8mm。どこに設置してもインテリアを邪魔しません。あまり生活感を出したくない部屋にもよいですよ。通信速度も高評価。3階建ての戸建ての1階にWi-Fiルーターを、2階に本商品を設置したところ、2階の和室の最大通信速度は232.55Mbpsでした。快適に動画を見たりWEB会議ができたりする通信速度の目安が150Mbpsだったことを思うと、かなりの速度改善が見込めるといえます。さらに、1階から3階までどの部屋でも180Mbps以上を記録しました。比較したなかでは全部屋で150Mbps以上出ていたのは本商品とTP-Linkの「AX3000 Wi-Fi 6中継器 RE700X」・BUFFALOの「バッファローWi-Fi中継機 WEX-5400AX6」の3商品のみ。接続範囲が広いので、3階以上の戸建てに住んでいる人にうってつけです。なお、5台のデバイスを同時に接続した際は通信速度が44%ほど低下。とはいえ、比較では平均で66.6%(※執筆時点)も通信速度が減少したなか、かなり影響が少なかったといえます。そもそもの通信速度が速いので、家族みんなが在宅している時間でも不便には感じないでしょう。通信を安定させるバンドステアリング機能やビームフォーミング、MU-MIMOといった機能も備えており、使用人数や時間帯の影響を抑える工夫が満載です。初期設定用の専用アプリはシンプルで使いやすく、簡単に接続可能。なお、PCで入る管理画面は設定できる項目が少なく感じたので、ネットワーク管理はスマホ経由がおすすめです。壁への設置は付属のブラケットを取りつけるか、シールで貼りつけるかのいずれかを選択できます。設置方法の自由度が高いのはうれしいですね。Wi-Fi中継機としての性能はもちろん見た目にもこだわりたい人は、ぜひ購入を検討してみてくださいね。
バッファロー WI-U2-433DHPは、親機と近距離で使うぶんにはおすすめできます。親機と同じフロアで検証した際にはトップレベルの通信速度を計測。場所によってはかなりの改善が期待できるでしょう。一方、親機と距離がある地点での速度はいまいち。複数のデバイスでWi-fiをつなげる際に、通信を快適にするMU-MIMO機能にも対応しておらず、使いやすさの評価も平均的です。距離が離れても効果を実感できる商品も紹介しているので、ぜひそちらもチェックしてみてくださいね。