
【月額不要で睡眠に◎】国産リング「SOXAI Ring 2」は"最初のスマートリング"に最適だった。Oura6年ユーザーが徹底レビュー
指輪なのに、睡眠や健康状態、活動量を記録できるスマートリング。 ここ数年で一気に増えて、「あぁ、睡眠がわかるやつね」とピンとくる人も多いと思います。
ただ、定番のOura Ringを長く使っている身からすると、
「スマートリング、気になるけど高すぎる」
「毎月のサブスク代、正直払いたくない」
そんな気持ちも正直ありました。
そんな中、2025年12月に登場したのが、日本発のスマートリング SOXAI Ring 2。
39,980円の買い切り、月額なし、バッテリーは約2週間。 Oura Ringよりも安く、月約1,000円のサブスクもなし……あれ?良さそう!
ということで今回、 SOXAI Ring 2を発売日に入手し、徹底レビューしました。
結論から言うと、SOXAI Ring 2は万人向けの万能モデルではありません。 ただ、初めてのスマートリングとして「ちょうどいい理由」は、はっきりしていました。

2012年に雑誌や書籍の出版を行う晋遊舎に入社。2019年にテストするモノ批評誌『MONOQLO』編集長、2020年にホンモノがわかる家電情報誌『家電批評』編集長に就任。 2021年5月よりマイベストに入社。コンテンツ制作部長を経て、新規に創設されたクオリティーコントロール部長に就任。様々なジャンルの企画書作成からコンテンツ編集までを取り仕切る。2025年8月にマイベストを退社。人生サバティカル期間として、商品レビュー、コンテンツ制作・編集からゲームやAIプロダクトの企画まで、なんでも経験中。
そもそも、SOXAI Ring 2ってなに?

日本発スマートリングの第2世代。2025年12月発売

その後継として2025年の「1.1」を経て登場したのが、このSOXAI Ring 2(2025年12月発売)。 この製品は「何でもできる新型」というより、用途をかなり割り切って完成度を上げてきたモデルです。
- 睡眠・健康状態・日々の変化を把握する
- 操作や通知は最低限
- その代わり、価格と運用コストを徹底的に下げる
この方向性が、SOXAI Ring 2の立ち位置です。
そもそも、スマートリングとは何か

スマートリングは、指輪型のウェアラブルデバイス。
手首に装着するスマートウォッチと比べると、
- 寝るときに邪魔にならない
- 24時間つけっぱなしにしやすい
- バッテリーがもつので、充電頻度が少ない
といった理由から、とくに睡眠計測との相性が良いデバイスです。
一方で、画面はなく、操作も最小限。 「通知を見る」「操作する」ためのデバイスではありません。
スマートリングは、 健康状態や睡眠を"管理する"というより、"変化に気づくための道具" として使うのが前提になります。
Oura Ringという"基準"の存在

Oura Ringは2010年代から続く、スマートリングの草分け的存在。コロナ禍を期に人気になり、 睡眠・回復・活動量をスコア化し、「今日は休むべきか」「動ける日か」を示す設計で、多くのユーザーを獲得してきました。
現在はGen 4まで進化し、 本体価格は52,800円、さらに月額999円のサブスクリプション制を採用しています。
2年間使った場合のコスト:
- 本体価格:52,800円
- サブスク:999円 × 24か月 = 23,976円
- 合計:76,776円
僕自身もGen 2の頃から、Oura Ringをかれこれ6年以上使ってきました。 精度やスコア設計、体感との一致度については、今でも非常に完成度が高いと感じています。
ただ一方で、
- バッテリーは2年ほどで体感半分近くまで劣化(3回買い換えた)
- 月額費用がかかる。2年間で約7.6万円はやはり重い
SOXAI Ring 2は、どこが違うのか

- 本体価格:39,980円
- サブスク:なし
- バッテリーは最大約14日
2年間使った場合でも、支払う金額は最初の39,980円のみ。Oura Ringと比べると、約37,000円の差。旅行1回分、またはApple Watch SEが買える金額です。
測定できる項目自体は、睡眠、心拍、血中酸素、体表温、活動量など、スマートリングとしては標準的。
また、医療機器ではありませんが、 アプリ内では「睡眠時の呼吸」という項目で、 呼吸の乱れを日次で確認できる設計になっています。
【比較表】SOXAI Ring 2 vs Oura Ring vs RingConn|価格・バッテリー・機能
ここで、現在国内で選択肢になりやすい SOXAI Ring 2/Oura Ring Gen4/RingConn Gen2を整理しておきます。

ここで見えてくるのは、
- Oura:スマートリングの草分け的存在。歴史も長いが、価格とサブスク負担は重い
- RingConn:サブスクなしで基本的な測定項目は一通り揃う。一番安い
- SOXAI:サブスクなしでそこそこ安い。また、バッテリー持ちが14日間とダントツ
では、その"コスパの良さ"は本物なのか?
ここから先は、そんなSOXAI Ring 2が果たしてスマートリングとして良いものなのか、サブスクがない分本当にお得なのか、買うべきなのか、実測データと体感を交えてレビューしていきます。
SOXAI Ring 2が「初手としてあり」だった理由
結論から先に書くと、SOXAI Ring 2は睡眠特化として考えれば良い。価格も安く、バッテリーも持つのでスマートリングの初手として購入するのはありというもの。
ここからは、 SOXAI Ring 2を1か月半使い、さらにOura Ring/Apple Watchと2週間同時装着した結果を踏まえて、 「なぜ初めてのスマートリングとして成立するのか」を整理します。
検証条件
- 期間:2026年1月20日〜2月1日の2週間
- 装着位置:左手中指にSOXAI、右手中指にOura、右腕にApple Watch Ultra 3
- 設定:SOXAIは睡眠時の呼吸計測オン+インテンシブモードオン
- 装着シーン:睡眠、お風呂、ジム(週4-5)、すべてつけっぱなし
- SOXAI使用歴:2025年12月発売日から約1か月半
2週間同時装着の比較データ(平均値)

睡眠スコア/深い睡眠は各社で算出ロジックが異なるため、絶対値の優劣比較には不向き。本稿では「上下の傾向」と「体感とのズレ」を中心に見ています。
平均値は、3デバイスすべてでデータが揃った日のみ(8日間)で算出。充電切れなどでデータが欠損している日は除いています。
まとめとして数値はズレていましたが、トレンド(良い日/悪い日の流れ)は3デバイスで一致していました。
理由①:スコアは辛口。でも"変化の方向"はちゃんと一致する

まず注意すべきは、SOXAI Ring 2のスコアは、体感より低めに出やすいという点です。
例えば、ある日の同日比較。
- 体感:寝不足感なし、日中も普通に動ける
- Apple Watch:睡眠スコア 80台
- Oura Ring:睡眠スコア 80台後半
- SOXAI Ring 2:睡眠スコア 60前後
正直、「SOXAI、厳しすぎない?」と思いました。
ただし重要なのは、 良い日/悪い日の"流れ"は3デバイスでほぼ一致していたこと。
- 寝るのが遅い日 → 全部下がる
- 夜中の覚醒が多い日 → SOXAIが一番強く下げる
- 睡眠が安定した日 → 全部上がる
SOXAIは、 睡眠時間より「中断・タイミング・構造」を強く見ている印象でした。Oura/Appleが「回復度」を測るのに対し、SOXAIは「睡眠の整い方」を評価している感じです。
確かに体感とズレる日もありましたが、甘く褒めてくれないからこそ、改善の余地が見えるという考え方も。
そもそもとして、体組成計と同じで、絶対値は日々そこまで気にならず、変化の傾向が信じられるかどうかが重要なデバイスなので、単体で使うなら十分に成立しています。
理由②:とにかくバッテリーが持つ。だから"つけっぱなし"にできる
今回、
- 睡眠時の呼吸計測:オン
- 精度を高めるインテンシブモード:オン
というかなり過酷な設定でも、 実測で約10日間持ちました。 1日あたりのバッテリーの減りは約9%前後。
一方、 Oura Ringは新品時こそ1週間前後持ちますが、 1〜2年で3〜4日程度まで落ちるのは、 6年以上使ってきた経験上ほぼ確実。Apple Watch Ultraは言うまでもなく、2〜3日に1回は充電が必要です。
指輪型で、 このバッテリー持ち。これは日常生活で外す理由がなく、めちゃくちゃ便利。スマートリングは通知がないからこそ、バッテリーが切れていて計測ができていなかった時のショックが大きいぶん、大きなメリットです。

実際、僕は風呂も毎日そのまま使っていますが問題なし。公式HPや店頭では「サウナOK」のPOPも見かけました(※高温長時間は非推奨)。
理由③:睡眠時の呼吸だけは、3デバイスで一番"納得感"があった

SOXAI Ring 2は、 「睡眠時の呼吸」という項目で、
- 素晴らしい
- 良好
- 注意
- 要注意
のように段階的に評価を出してきます。そして僕の場合、 「注意」が並ぶ日が多かった。
例えば、1月23日(木)。 体感的には寝不足感があり、日中も眠かった日。
- SOXAI:SpO2 90%、「要注意」+「大きな乱れ」判定
- Oura:SpO2 98%、「良好」判定
- Apple Watch:呼吸数15.7回/分(評価なし)
SOXAIだけが「呼吸の大きな乱れ」を検知。家族からの 「いびきが気になる」「呼吸止まってない?」 の証言と一致していました。

また、SOXAIは、どの時間帯で問題が出ているかもグラフで可視化してくれます (僕の場合はだいたい睡眠の中盤、3〜4時間経過後)。
結果として、 「一度ちゃんと診てもらおう」と思えました。
医療機器ではないけど、受診のきっかけになる。 ここはSOXAIの明確な強みです。理由④:圧倒的コスパ。サブスクなしはやっぱり正義

最後に、やはりここ。
SOXAI Ring 2は39,980円の買い切り。 サブスクはありません。
Oura Ringは、
- 本体:52,800円
- サブスク:999円/月
質感についても、価格なりに安っぽい、ということはなく、1か月ちょっと使っても軽いスレが出る程度。極端に弱い印象はありません。
「高いお金を払って合わなかった」というリスクが低い。初手として選びやすい価格なのは間違いないです。
ここは微妙だったポイント
良いところがはっきりしている一方で、 SOXAI Ring 2には「割り切りが必要な弱点」もあります。
微妙①:数値が体感とズレる日がある。メンタルがスコアに引っ張られる人は注意

まず気になったのは、数値が体感と噛み合わない日があること。というかスコアがやっぱり辛口。楽しくない。
例えば、
- しっかり寝たつもり
- 日中も問題なく動ける
SOXAIのスコアは、睡眠時間より「中断・タイミング・構造」を強く見ている印象。確かに一理ありますが、体感との乖離は正直ある。というか悲しい。
また、ごくまれにですが、
- 深い睡眠が極端に短く出る
- 覚醒が多すぎる判定になる
メンタルがスコアに引っ張られる人、数値で落ち込みやすい人には、SOXAIの辛口評価はキツいかもしれません。Appleの褒めすぎ具合(90点台連発)もそれはそれで…ですが。
微妙②:運動系の計測は弱め。Apple Watchと比べると約25%少なく出る

2週間の平均歩数(データ欠損日を除く8日間)は、以下の通り。
- SOXAI Ring 2:5,546歩
- Oura Ring:5,573歩
- Apple Watch Ultra:7,380歩
SOXAIとOuraはほぼ同じ値が出ましたが、Apple Watchと比べると約25%少ないという結果に。 手首の振りや移動検知の前提が違うため、リングは歩数が控えめに出やすい可能性があるのかもしれません。
また、
- ジムでのランやウォーキング
- マシンでのトレーニング
なども、自動でワークアウト検出されないケースが多いのが気になりました。Apple WatchやOuraに慣れていると、 ここは明確に物足りなく感じます。
活動量トラッカーとして期待するなら、Apple WatchかOuraを選ぶべきで、SOXAIは「睡眠特化」。 ここは明確に割り切った方がいいでしょう。
微妙③:アプリは"結果表示型"。改善行動まで一気通貫で欲しい人はOura一択

Ouraが 「専属トレーナー」だとすると、 SOXAIは 「無口な記録係」。
- 数値は出る
- スコアも出る
「じゃあ、今日は何を意識すればいいの?」 という一歩先のガイドはほぼありません。

Ouraの場合は、スコアや計測データをもとに毎日の改善の提案や、睡眠などの学習、瞑想などのガイドまであります。

一方でSOXAIは週単位などの振り返りでは一定の傾向や対策のガイドはもらえますが、基本的には毎日結果を見るだけ。
改善行動や学習まで一気通貫で欲しい人は、Oura一択。SOXAIは基本的に「データを見て自分で判断できる人」向けと言えます。
個人的には、ハードが良いだけに、ソフトの進化に期待したいところです。
微妙④:スコア体系が少し分かりにくい。見る指標が増えると続かない人は合わない

- QoLスコア
- 睡眠スコア
- 体調スコア
- 運動スコア
ただ、
- それぞれが何をどれくらい重視しているのか
- どう使い分ければいいのか
基本はQoLスコアを見れば良いようですが。
見る指標が増えると続かない人は、合わない。 スコアを減らすか、統合するか。 このあたりも、今後に期待したい部分です。
結論:SOXAI Ring 2は「睡眠特化×初手向け」のスマートリング
- 運動管理を重視する人
- 数値でモチベーションを上げたい人
- 手厚いガイドが欲しい人
一方で、
- スマートリングを試してみたい
- サブスクは払いたくない
- 睡眠の質と変化を淡々と把握したい
- バッテリーを気にせず使いたい
特に、
- バッテリー持ち
- 睡眠時の呼吸の可視化
自分の睡眠を分析して改善に繋げるきっかけにしたい。そんな人には今おすすめのガジェットと言えるので、ぜひ試してみてください。
(検証・執筆・編集/浅沼伊織)
