HiKOKI 14.4V コードレスインパクトドライバ
HiKOKI 14.4V コードレスインパクトドライバ FWH14DGL(2LEGK)は、DIY用に軽くて疲れにくい商品をお探しの人におすすめです。バッテリー込みの重量は約1.35kg。比較した商品には1.6kgを超えるものもあったなか、口コミに反して長時間作業でも疲れにくい軽さでした。バッテリー充電式のため、コード式のように煩わしさも感じません。謳い文句どおり、締め付けるパワーも強力です。実際に2×4材で試したところ、比較した商品の平均0.71秒(※執筆時点)を上回る0.57秒でビスの締め付けが完了しました。最大締め付けトルクは140N・mとそこまでハイスペックではありませんが、DIYに使うには十分なパワーです。一方で、ヘッドが大きくて重心に偏りがあるのはネック。今回の比較では手元重心のものだと安定しやすい傾向があり、作業時にグラつきやすいのが気になりました。トリガーの調整幅が狭いため、中スピード以上にするときは、引きすぎてハイパワーにならないように気を付けましょう。取り回しがよいのは魅力的ですが、上位商品にはもっと扱いやすいものもありました。繊細な作業にも使いたい人は、予算を少し上げてほかの商品も検討してみてくださいね。
BLACK+DECKER コンパクト・オービタルジグソー
ブラック・アンド・デッカー コンパクト・オービタルジグソー KS701PEは、簡単なDIYをはじめたい人におすすめです。ストローク数が3,000min-1なので、2×4材の切断には時間がかかりました。ストローク幅19mmなので切断自体は可能ですが、厚みのあるものだとパワー不足です。また、使用時にかなりの振動が手に伝わるので、長時間の使用にもあまり向いていません。一方で軽くて握りやすく、取り回しがよいのは好印象でした。安定性にはやや欠けますが、短時間の作業であれば、問題なく使えます。ブロワ機能や4段階のオービタル機構など、最低限の付加機能も搭載済み。気軽に導入できるモデルとしては、十分なスペックです。比較的安価で手に入るので、のこぎりで切るのは難しいという人は、趣味のDIY用に選んでみてはいかがでしょうか。
マキタの充電式インパクトドライバ TD173DRGXは、セルフリノベーションにも対応できる高機能なものがほしい人におすすめ。比較したほかの商品にはモードの切り替え機能がないものが多かったのに対し、木材・ボルト・薄板テクス・厚板テクスの4つを選択できる楽らく4モードを搭載。素材に合わせて使い分けできるのがメリットです。木材モードでは、トリガーを全開にしてもスタート時の締めつけスピードがゆっくりになり、ビスの落下や外れを防止。トリガーの引きやすさも良好で、力加減の調節をスムーズに行えました。トルクは弱〜最速まで4段階に切り替えできるのも利点。夜間に便利なリング状LEDライトもついています。充電式のため取り回しのよさも優秀。総重量は1.54kgとやや重めですが、重さのバランスがよく安定して操作できました。比較した全商品のヘッドサイズの平均が約152.1mm(執筆時点)だったのに対し、110mmとコンパクトな点も高評価。狭い場所でも作業しやすいでしょう。肝心のパワーも十分です。実際にホームセンターで購入できる木材SPFの2×4材に使用したところ、平均0.54秒でビスの締めつけが完了。比較した全商品の平均が0.71秒(執筆時点)だったことをふまえると、スピーディに作業を進められますよ。ビスを締めつける際の最大パワーを示す最大締めつけトルクも180N・mと大きく、パワフルな性能が備わっています。作業を快適にするための機能・パワーがそろっているため、ウッドデッキ作りといった本格的なDIYにも役立つでしょう。この機会にぜひ購入を検討してみてください。
ボッシュ コードレスインパクトドライバー GDR-18V-160は、予算を抑えつつパワーのあるものを選びたい人におすすめです。実際に商品で2×4材にビスを締め付けたところ、約0.72秒で作業が完了。比較した商品の平均値0.71秒(※執筆時点)とほぼ同じ速さですが、抵抗が少なくスムーズに締め付けられました。重量が約1.36kgと軽量なのも魅力。比較した商品には、重量が軽くても重さを感じやすかったものもあったなか、手元付近に重心があって安定していました。長時間の作業でも腕への負担は少ないでしょう。ただし、ヘッドサイズは153mmと特段小さくないので、広い空間で作業するのがベストです。トリガー(引き金)のなめらかさはあと一歩。少し引いただけでは反応せず遊びがありました。「スイッチの反応が弱い」という口コミにもうなずけます。比較したほかの商品のようにモードの切り替え機能などがないため、トリガーの引き具合のみでパワーを調整しなければなりません。工具の扱いに慣れていない人は、口コミ同様「微妙な調節がしにくい」と感じる場合があるでしょう。謳い文句どおり効率よく作業できるうえに比較した商品のなかではリーズナブルなので、ボッシュ製品でバッテリーを使いまわしたい人にはぴったりです。とくに扱いに慣れた中級者には便利ですが、DIY初心者の人はほかの商品もチェックしてみてはいかがでしょうか。
今回検証したKIMOのコードレスインパクトドライバーは、価格を考えるとイマイチな印象でした。特段の使いづらさはないものの、実際に使用するとトルク値300N・mほどのパワーは感じられませんでした。締め付け力を期待して使用すると、期待外れな印象を受けてしまいます。ハードな現場での使用にはおすすめできません。しかし、無段変速機能やLEDライトが付いており、逆回転の切り替えもできるなど、付加機能が豊富なのは魅力的。趣味のDIYなど、パワーをそれほど必要としない場合には、検討してみてもいいでしょう。