今回検証したCROSSのコベントリー ボールペンの購入は要検討です。グリップの握り心地がよいので疲れにくく、なめらかに細い文字を書けるのは好評でした。インクの乾きも速く、記入中に余計な気を遣わず済みます。ただし、書いている最中にペン先がカタカタとぶれてしまうのが欠点です。ストレスなく文字が書けるボールペンをお探しの方は、書き心地に優れた他商品の購入も検討してみましょう。
パーカー IM ボールペンは、持つ人やシーンを選ばないシンプルなデザインが特徴。軽さに加え、ペン先に向かって細くなっており、握る位置を変えて書けるため、長時間の筆記にも向いているといえます。インクの速乾性も高く、手が汚れる心配もありません。しかし、肝心の書き心地がいまいち。ノック式ならではの、書く際に中の芯がカタカタと動く点が気になります。ペン先も引っかかり、ややガタガタな書き上がり。なめらかな書き心地とはいえません。実用性の高いボールペンをお探しの方は、他の商品を検討してみることをおすすめします。
ゼブラ サラサR JJ29-R1-BKは、書き心地のよさで選びたい人におすすめ。男女モニター6人が実際に使ってみたところ、紙に引っかかる感覚はありませんでした。比較したなかには、力を入れないと書きにくいものもあったのに対し、こちらは軽い力でなめらかに書き進められます。ペン先は強度のあるコーンチップで、筆圧が強い人にもよいでしょう。書いているときに芯がブレにくく、授業中などにノートを取りやすい印象です。かすれにくさを調べるために、くるくると円を書いたり平仮名10文字を書いたりしてみても、色ムラは見られずインクも途切れませんでした。グリップの素材は滑りにくいラバーで、手にしっかりフィットします。今回の比較では10g前後だと疲れにくい傾向があり、本商品も10.9gと条件にマッチ。モニターからは「長時間でも使える」との意見がありました。仕事で事務作業をする機会が多い人にも向いているでしょう。文字をこすってインクの速乾性をチェックしたところ、書いた直後の文字に触れても手が汚れませんでした。メモをとったあとにすぐに手帳を閉じても、インクがほかのページに移りにくいですよ。一方で、書いた文字をマーカーでなぞると、口コミのとおりにじんでしまったのは惜しい点。文字を強調したいときは、異なる色のペンで書き分けたほうがよさそうです。ほかに目立った欠点はありませんが、比較した商品のなかにはにじみにくいものもあったので、あわせてチェックしてみてくださいね。
エクリドール シェブロンは、鉛筆から着想を得たノック式のボールペン。コンパクトにまとまったボディは、鉛筆慣れしている人にぴったりです。インク自体もなめらかで、ガタつきや引っかかりもなし。インクの速乾性も、ストレスのないレベルです。しかし、肝心のペン先が短く、狙ったところに書けないのが難点。また、ペン尻に重心があり、重さを感じやすく、長時間使っていると疲れやすい印象です。好みが分かれやすい商品なので、積極的にはおすすめできません。
結論からいうと、パイロット ジュース アップ 極細 0.5mm LJP-20S5は、書き心地のなめらかさにこだわる人におすすめ。男女6人のモニターが実際に使って検証したところ、インクの出がよくペン先をするすると動かせました。ペンを寝かせても書き心地が変わらず、文章だけでなくイラストを描くときにもよいでしょう。ペン先がシナジーチップなので、パイプチップに比べると強度があるうえに細字が書きやすいのも魅力。モニターのなかには、「シーンを選ばない優秀さ」とコメントした人もいました。円をつなげて書いても線がかすれず、色ムラも一切ありません。本体は段差がないまっすぐな形状でラバーグリップの幅も広いため、持ち方にクセがある人にも向いています。重量は11.6gとほどよく、モニターからは「かなり軽量で持ちやすく手の疲れを感じない」との声もありました。しかし、インクの速乾性はいまひとつです。「乾きが遅い」という口コミのとおり、2秒経ってもインクが乾きませんでした。また、水性マーカーで文字をなぞるとにじんでしまったのも気になります。比較したなかには、インクがすぐに乾いてにじまないものもあったので、あわせてチェックしてみてくださいね。