アベンヌの薬用ハンドクリームは、家族みんなの手肌をしっかり保湿したい人におすすめです。比較したなかにはエタノールやエキス類などを多く使用した商品もありましたが、こちらは2歳から使えると謳っています。専門家による成分評価では、敏感肌への刺激になりうる成分が指摘されませんでした。専門家は、肌荒れ防止の有効成分としてグリチルリチン酸モノアンモニウム・酢酸DL−α−トコフェロールを配合している点も高く評価。保湿以外のプラスα効果が期待できる成分を含まない商品も多いなか、「肌荒れ防止効果が期待できる」とコメントしています。肌を保護・保湿する成分を豊富に配合しているのも好印象です。実際に肌水分量を測定した検証では、3時間後も+0.8%をキープ。比較した商品の多くは塗布直後の水分を維持できませんでしたが、こちらはうるおいをしっかり守れました。水仕事の多い人や冬場の乾燥ケアにも十分な保湿力といえます。「うるおいを守ってしっとりなめらかに」という謳い文句にも納得の結果です。使用したモニターからは、「ほとんど香りは気にならない」という声が集まりました。強い香りの商品に比べ、人を選びにくいのがメリットです。伸びのよいテクスチャや軽い塗り心地も好評。口コミで懸念された肌なじみの悪さはあまり気にならないでしょう。ただし、定量的なべたつきが気になるのは口コミどおり。塗布後の手の甲をビーズの上に押し当てると、比較した商品の平均値である10個(※執筆時点)より多い14個が付着しました。なかには塗布直後からさらっとした使用感の商品もあったので、塗ってすぐにパソコンを触りたい人はほかも含めて検討してみましょう。
無印良品 ハンドクリームは、持ち運びやすい無香料タイプをお探しなら候補になる一品です。「香りが独特」との口コミに反し、実際に嗅いだモニターは「不快な香りは特にしない」とコメントしました。爽やかな香りがモニターに支持されたイニスフリーの商品に比べると物足りなさはありますが、口コミにあるように仕事や食事などのシーンでも使いやすいですよ。肝心な保湿力はあまり期待できません。塗布前と塗布2時間後の肌水分量を測定すると、増加率は平均39%にとどまりました。本商品と同じく1,000円以下で買えるメンソレータム ハンドベール ハリつやバリアクリームは、塗布後の数値が約161%増加したことをふまえると、不足した肌のうるおいを補給するにはやや物足りないでしょう。塗布後に少しべたつきやすいのもネックです。塗布後の肌を30個のビーズに押し当てると、平均12個付着。比較した商品の約半数が高評価の基準値10個以下をクリアしましたが、こちらは上回りました。開閉しやすい容器や低価格で試せるのは魅力ですが、水仕事などで手指のうるおい不足が気になっている人やさらっとした使用感を好む人は、ほかの商品も検討してみてください。
カルテHD モイスチュア ハンドクリームは、肌荒れを防止したい敏感肌さん向きのアイテムです。成分をチェックした専門家は、乾燥を防ぐヘパリン類似物質・肌荒れを防ぐグリチルリチン酸ジカリウムに着目。比較した商品のなかには保湿に特化したものも多くありましたが、こちらは「繰り返す手荒れを防ぐ」という謳い文句にも納得の成分構成でした。敏感肌への刺激が懸念される成分について、専門家からの指摘はありません。着色料やアルコールなどを含む商品もあるなか、こちらは香料・着色料・アルコールが不使用。アレルギーテストをはじめとする各種テストをクリアしており、やさしい使用感に配慮が感じられます。ワセリン・グリセリン・アミノ酸など、保湿成分も複数配合。一方で「乾燥する」という口コミどおり、数値的な保湿力はそこそこでした。モニター3人の腕に塗って塗布直後と3時間後の肌水分量を測定すると、11.67%減少。比較した商品の平均値である-4.69%(※執筆時点)には届きませんでした。テクスチャはこっくりしていてやや固めですが、塗布した手にビーズを押し当ててべたつきにくさを調べると付着したのはわずか4個でした。高評価の基準とした10個を下回り、べたつきにくい印象。実際に使ったモニターからも肌なじみのよい使用感が好評です。口コミ同様に「べたつく」と感じた人は少なく、「しっとりする」とプラスに捉える声があがりました。無香料タイプで、モニターからも「ほぼ無臭」という感想が集まっています。においに敏感な人も使いやすいでしょう。フローラル系で万人受けしやすい香りの商品に比べると「気分が上がらない」という意見もありましたが、シーンを問わず使えるのはメリットです。保湿力重視で選ぶなら、ほかの商品もあわせて検討してみてくださいね。
ニベア クリームは、毎日たっぷり塗りたい敏感肌さん向きの商品です。お手頃価格なうえ、薬局やドラッグストアで気軽に購入可能。専門家をチェックした専門家は、「敏感肌に刺激を与える可能性が低い」とコメントしています。比較したエタノールや尿素を含む商品に比べて、デリケート肌の人も使いやすい印象です。保湿効果が期待できるオイル成分も豊富に配合。専門家は「肌の乾燥を防ぐ効果に期待できる」とコメントしました。特筆すべき整肌成分は見られないものの、シンプルな成分構成で肌質を問わず使いやすいでしょう。「すべての肌タイプに使用できる」という謳い文句にも納得です。モニター5人の腕に塗布して塗布前・3時間後の肌水分量を比較すると、平均-4%と優秀な結果に。比較した商品の平均値-4.7%(※執筆時点)や、高評価の基準値に設定した-6%を上回りました。肌水分量がアップした商品にはおよばないものの、うるおいをキープする効果が期待できるでしょう。香りを嗅いだモニターの多くは、「ニベア特有の香り」と回答。比較したなか人気があったのはほのかなフローラル系でしたが、こちらは薬品のような香りに感じた人もいたため好みが分かれました。「好む人が多い香り」「邪魔にならない」といったコメントが集まっているものの、ニベア製品になじみのない人は苦手に感じる可能性もあります。手の甲に塗布してビーズを押し当ててベタつき具合をチェックしたところ、19個と比較したほかの商品に比べて多く付着。実際に使用したモニターからも「ベタつき感がある」「伸びにくい」と口コミ同様の声があがりました。サラッとした仕上がりで日中に使いやすいタイプをお探しなら、ほかの商品を検討してみてください。
VECUA Honey WONDER Honey とろとろハンドクリーム サボンベベ
ワンダーハニー とろとろハンドクリーム サボンべべは、キュートな香りが好きな人におすすめ。公式サイトで謳っているとおりのフローラル系の香りで、実際に塗ったモニターから「かわいらしい印象」「フレッシュな甘さを感じる」との声が。比較したなかにはほぼ香りのない商品もあったのに対し、「フェミニンな香りで気分が上がりそう」と感じた人もいます。保湿成分としてグリセリンや蜂蜜が含まれており、保湿力の検証結果も優秀でした。モニター6人が塗布2時間後の肌水分量の増加率を測ったところ、平均97.31%もうるおいが増加。比較した商品全体の平均値77%(※執筆時点)よりはるかに高く、うるおいキープ力の高さが期待できます。べたつきにくさも謳い文句どおり。手の甲に塗って5分後にビーズの入った皿に押しつけた結果、平均3.7個のビーズが付着しました。ほかのハンドクリームは平均で11.41個(※執筆時点)も付着したことを思うと、「サラッとした塗り心地」との口コミどおりといえます。容器とフタが一体化しており、片手で開け閉めできるのも利点。実際に手に取ったモニターからは「手のひらに収まるサイズで持ちやすい」「フタをなくす心配がない」とポジティブなコメントが多数寄せられました。ただし、「香りが強くて好みが分かれそう」という口コミに違わず、モニターの意見も二分。「バニラのように甘く、食事前は塗りにくい」「甘い香りが不得意な人には向かない」との声が出ています。控えめなフローラル系の香りに全員が高評価をつけたコスメデコルテのハンドクリームと比べると、甘い香りがやや主張する点が気になりました。とはいえ、しっかり香るぶん、かわいらしい香りが好きな人は満足できそうです。手肌のうるおいを守りつつ甘い香りを堪能したい人は、ぜひ検討してくださいね。