330円シリコーンバッグが「蒸す」から「温め」まで1つで7役!? 調理器具とどっちが便利か比べてみた【スタプロの掘り出し物】
ネクスト無印!ネクストスリコ!ネクストニトリ!……として噂の、ダイソーPB「スタンダードプロダクツ(通称スタプロ)」。
330〜1,100円の価格帯で、プチプラ日用品をメインに展開している新ブランドですが、「確かに安いけど、それだけじゃないらしい……!」と気になっている人も多いはず。
そこでマイベマガジンでは、毎週、スタプロ店内をじっくりパトロール!多々ある"いい感じに見える"もののなかから、「安くてこの品質なら"買い"では…!?」と思えるアイテムを発掘して紹介していきます。
この週末、ぜひスタプロに立ち寄ってみてください!
本コンテンツの情報は公開時点(2025年2月10日)のマイベストの情報をもとに執筆しております。また、本コンテンツ内の価格情報はすべて税込みで表記しております。

世の中には「まだ知らない良いもの」がたくさん。マイベマガジン編集部は、商品比較サービス「マイベスト」の情報をベースに、知ると暮らしがより便利になるアイテムや情報をお届けしていきます。
スタプロって実際どうなの?週末・掘り出し物パトロール、はじめました!
"次世代ダイソー"として噂の「スタンダードプロダクツ(通称スタプロ)」。
みなさんお馴染みのプチプラブランド「無印良品」「3COINS」「ニトリ」「IKEA」「山崎実業」……いろんなブランドに"似てる"らしいです。
……え、それ、良すぎでは!?!?!?
ということで、マイベマガジン編集部員が毎週、実際にスタプロをパトロール。そこで見つけた"掘り出し物"を紹介していきます。
【#004】くりかえし使えるシリコーンバッグ 1L(330円)
- くりかえし使えるシリコーンバッグ 1L/330円
- サイズ:W257mm×H158mm×D65mm
- 材質:本体/シリコーンゴム、ロックバー/ポリスチレン
- 耐冷/耐熱温度:シリコーンゴム/-30°〜230°、ポリスチレン/-20°〜70°
- 容量展開:0.8L・1L
- 色展開:クリア色,ブラック色
1つで7役…!?「低温調理」までできるならコレ一択じゃない…?
1つあれば、7役(温め・蒸す・潰す・漬ける・冷蔵・冷凍・低温調理)になるとウワサのシリコーンバッグ。
要するに、"熱に耐えられて耐久性のある保存袋"なのですが、ただの袋に見えるのに、7役もまかなえるの……!?
温め→わかる。潰す→わかる。漬ける→わかる。
……え、「低温調理」!?
わずか330円で、1万円以上する低温調理器の代わりになる…?本当に低温調理までできるなら、もうこれ1つあればいいのでは……!!
ほんとにこれだけでいい?温め・蒸す・潰す・漬ける・冷蔵・冷凍・低温調理、ぜんぶ試してみた!
本当に7役になってくれるのか?今回は、実際に以下のメニューを作りながら、ぜんぶの使い方を試してみました!
- メニュー① サラダチキン:「低温調理」の機能をチェック
- メニュー② ポテトサラダ:「温める」「潰す」「冷蔵」の3つの機能をチェック
- メニュー③ 魚介のマリネ:「蒸す」「漬ける」「冷凍」の3つの機能をチェック
本当に7役まかなえるなら、とくに「料理はしたい、でもスペース狭いし調理器具増やしたくない」人にちょうどよさそうです。わくわく…。
【さっそく結論】1つで6役までいける!副菜のバリエを増やしたいなら、1つ持っておくべき。
「7役は難しいものの、"6役"なら十分に任せられる」というのが結論。
もっとも気になるポイントだった低温調理は、温度の管理にかなりコツが必要で、正直、シリコーンバッグだけでは調理が大変でした……。高くても専用家電に任せるのが1番、と身に沁みました。
一方、ポテトサラダやマリネ作りをするなら、ないよりあったほうが絶対便利!とくにメイン料理というよりも、省スペースでコンロを使わず調理したいとき、副菜をササッと+1したいときにピッタリだと感じました。
ここからは、作ったメニューとともに使い心地をレビューしていきます!
【メニュー①:サラダチキン】おいしさもラクさも、さすがに低温調理器が圧倒的でした。“試してみたい”程度ならアリ
<材料>
- 鶏胸肉:1枚(300g程度)
- 酒:大さじ1
- 砂糖:小さじ1
- 塩:小さじ1/4
- こしょう:少々
サラダチキン作りでチェックしたのは、「低温調理」としての機能。マイベストの商品比較でNo.1となった低温調理器と使い比べてみました!
<使ったアイテム>
- ワッション|低温調理器 Emperor Tamarin(販売価格:14,980円)
以下のコンテンツでは、No.1低温調理器のレビューをしているので、気になる人はこちらをチェックしてみてください。
仕込みまでは一緒。湯煎から“ラクさ”が大幅に変わる……
フォークでプスプスと穴を開け、調味料と一緒に胸肉を揉みこむ。最低30分は浸しておいた後、お湯での「低温調理」がスタート。
作り方はここまでは一緒ですが、ここからの「温度管理」で調理の"ラクさ"に大差がつきました…。
ただ鍋にお湯を沸かして置いておくだけ!というわけにはいきません。お湯の温度は、下がりすぎると安全面が怖いし、かといって上げすぎると低温では無くなってしまいます。
低温調理器がないと、頻繁に温度を計る必要があるし、ガスをつけたり消したりフタをしてみたりと、「温度キープ」がとにかく大変でした……。
そんな状態で、40〜60分ほど過ごさなければいけないのも、難易度高すぎ……!!
一方、低温調理器なら、鍋に入れてピピッと時間&温度設定すれば後は待つだけなので、超絶ラクでした。
プリップリ!おいしい!ちゃんと温度管理できれば、お肉のポテンシャルを引き出せる
低温調理器を使えば、ちゃんと低温で調理できるから、圧倒的においしいんです!!
……もう、見た目からして違う。プリップリでツヤツヤ。お肉の柔らかさが、ジューシーさが違います。
シリコーンバッグで調理したサラダチキンも、ある程度の柔らかさもジューシーさもあるものの、低温調理器には及ばずでした。しっかり低温調理をしたいなら、やはり低温調理器一択です。
ただそれでも、少なくとも電子レンジ調理よりは圧倒的に美味しい!電子レンジでも試してみたところ、かなり引き締まって固くなってしまいました…。
低温調理器の欠点は「大きめ鍋」が必要なこと。"お試し"ならシリコーンバッグでもアリ。
一方で低温調理器の欠点は、大きめの鍋じゃないと扱えない点。今回は半径23cm×高さ16cm(約4.5L)の鍋を使いましたが、これがNo.1低温調理器を使えるミニマムサイズです。
それを踏まえると、「頻繁に低温調理をするわけではないけど、たまにチャレンジしてみたくなる」という人にはアリかも。1.5万出費して結局しまいっぱなしになるくらいなら、まずはシリコーンバッグでお試し、でもよさそうです。
【メニュー②:ポテトサラダ】マッシャーもボウルも不要。そのまま冷蔵保存もできるし、洗い物も減ってプチハッピー!
<材料>
- じゃがいも(中):2個
- 玉ねぎ:1/4個
- きゅうり:1/4本
- にんじん:1/4本
- マヨネーズ:大さじ5
- 塩:少々
- こしょう:少々
ポテトサラダ作りでチェックしたのは、「温める」「潰す」「冷蔵」の3つの機能。「ボウル+マッシャー」を使う方法と比べてみました!
容器を移し替える、洗い物が増える。…そんな、ちょっとした手間が減りました
それぞれの手間はこんな感じ。
<ボウル+マッシャー>
①耐熱ボウルにじゃがいも入れる→②ラップかける→③チンする→④マッシャーで潰す→⑤混ぜる→⑥フリーザーバッグに移し替える→⑦冷蔵庫へ
<シリコーンバッグ>
①シリコーンバッグにじゃがいも入れる→②ラップかける→③チンする→④ぶっ叩く→⑤混ぜる→⑥冷蔵庫へ
1工程ではありますが、「ちょっとした手間がなくなる」のがありがたい。しかも省スペースで作れるし、何より洗い物が減る!!
とくにマッシャーの間に挟まったじゃがいも、ボウルにへばりついたじゃがいもは、地味に気を遣わないといけない…。洗い物としての圧もあります。
シリコーンバッグを使えば、作ってから冷蔵まで、移し替えなくていいのがかなりラクです。
ちなみに柔らかい素材なので手を使って潰すことも可能。もし台所が空いていなくても、+1品作れるのはありがたいです。
ただ、ロックバーが電子レンジNGなので、ラップが必要なところは惜しいところです。スタプロにはロックバーが不要のタイプもあるので、温めや冷蔵がメインなら、そちらを選んでもいいかも。
【メニュー③:温野菜のマリネ】コンロ使わず「もう一品」ができるの、ありがたい!狭いキッチンでも献立が充実できます
<材料>
- ブロッコリー:1株
- れんこん:1節
- マリネ液
マリネ作りでチェックしたのは、「蒸す」「漬ける」「冷凍」の3つの機能をチェック。「フライパン+水+フタで蒸し焼き」する方法と比べてみました。
「蒸す」のはレンチンで十分。コンロも開くし、片付けもラクでした
シリコーンバッグに具材と少しの水を入れて、3分レンチン。ロックバーを閉めたまま放置して蒸す、という手順で温めました。そして冷蔵庫に入れて冷やし、マリネ液と合わせれば完成!
……結論、レンチンでも十分に蒸せる!ブロッコリーもれんこんも、しっかりホクホクになりました。
しかもそのまま冷蔵庫で冷やせるし、余分に作って冷凍庫で保存もできちゃいます。
一方、フライパンで蒸す場合は、目安5分ほど。かかる時間に大きな違いはありませんが、準備と片付けの手間が大違いです!
また、メインの料理でコンロを使ってると、副菜作る場所がない…!となりがちなので、レンチンで完了するのはすごくありがたい。
ちなみに素人目では、味わいはどちらも変わらずでした。
【まとめ】調理器具、増やさなくてOK。たまに料理がんばる用に、シリコーンバッグ1つ持っておけばそれでヨシ!
改めて、シリコーンバッグの利点をまとめるとこんな感じ!
- 「低温調理」は厳しいけど、「温め・蒸す・潰す・漬ける・冷蔵・冷凍」は難なくこなせる
- 料理完成してそのまま冷蔵/冷凍/解凍できるスムーズさがいい
- コンロを使わず調理できるのがいい
副菜+1したい人、洗い物したくない人、キッチン狭い人、調理器具いっぱい持ちたくない人に、とくにおすすめです。
そして、これらの結論を踏まえて、ズボラ民代表としてどう思ったかというと…。
まず、にわかだし飽きっぽいしで、高い家電や調理グッズを買うのが怖いので、330円でカバー範囲が広いのはすごくありがたいと思いました。また、とにかく少しでも工程が減ること、洗い物が減ることもうれしい!
そして最悪、「料理しなくなってもプロテイン入れる袋にできるな〜」という部分でも安心感があります。買うハードルが低くて、料理初心者には"ちょうどいい"ラインだと思いました。
スタプロってやっぱり"ちょうどいい"。来週の報告もお楽しみに!
(執筆/マイべマガジン編集部・戸田はるか)
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