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川邊健太郎
LINEヤフー(株)代表取締役会長、日本IT団体連盟会長
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漂流
742円

私が人生で最も勇気付けられた小説です。

江戸時代の実話を元に書かれた作品。

徳川幕府の鎖国政策という極めて保守的かつイノベーションを許容しないことによって生じた社会によって、江戸時代唯一の冒険スペクタルは、国禁止を犯した漂流者に対する取り調べ吟味書であったという作者・吉村昭独自の着想で書かれている。

舞台となるのは、(漂流民達はわかってないが)伊豆七島というか小笠原諸島の青島。そこに漂着した漁民達がどのように、何を支えとして生き残り、そして意外な展開を迎えたのかを淡々とした吉村昭テーストで描きだす。

(以後、吉村昭は何冊もの"漂流モノ"を書き記す事になる)

島内の資源は、大量にいるアホウドリとたまに流れ着く舟材の藻屑のみ。。

生き残れた最大の要素は作品冒頭の、一見関係なさそうなエピソードの中にあるので、そこを注意して読むのがよいかと。

スタートアップ界隈では「あなたのハードシングスは何ですか?」と聞くことが流行っているようですが、むしろ私はそれらの人の全てに、、

「"漂流"を読め。

これの前には、我々のあらゆるハードシングスは、ハードシングスではない。

アホウドリしかいない世界で君は正気で生き残れるか?」

と言いたいと、常日頃から思っています。

(↑ここ最重要ポイント)

なぜか最後には勇気づけられ、元気になってしまう読後感を得られる本ですので、本物のハードシングスに興味がある方はぜひともお読みください。