嶋口充輝 ビューティフル・カンパニー 1枚目岩田温 人種差別から読み解く大東亜戦争 1枚目ジェームス・マクグラス/ボブ・ベイツ 経営理論大全 1枚目島薗進/中村圭志(監修) 宗教学大図鑑 1枚目

経営コンサルタントがおすすめする経営に活きる本10選

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岡部眞明
岡部コンサルタンツ代表 GLCC理事長
私がお客様の経営改善に頭を悩ますとき、時に問題の根本への気づきを、時に私自身への警鐘を与えてくれる本たちです。

いわゆるハウツー本は一冊もありません。経営も人生も人が成すもの。「精神の根幹」こそが大切、そんなことを教えてくれる必携の書です。
  • 嶋口充輝 ビューティフル・カンパニー


    岡部眞明

    私のマーケティング戦略のバイブルともいえる1冊です。経営学の歴史は高々100年。まだまだ進歩を続けている分野ですが、マーケティングに求められる社会的役割も、人間や社会そのものの根幹にかかわるものを求められるにいたっています。

    この本は、その本質から戦略まで語ってくれて、戦略の先にある会社存在の美しさを示唆してくれます。
  • 岩田温 人種差別から読み解く大東亜戦争
    669円


    岡部眞明

  • ジェームス・マクグラス/ボブ・ベイツ 経営理論大全
    1,836円


    岡部眞明

    「ちょっと度忘れ」そんな時に重宝してます。経営戦略立案の場面では、代替案の漏れが致命的な欠陥をもたらす場合があります。そんな危険を避けるためによく使われるのが「フレームワーク」です。

    ただ、使い慣れないフレームを使う場合に「フレームの理解が不十分だった…」となってしまっては元も子もないということに。そうならないために、記憶の接ぎ穂の役目を果たしてくれます。

    フレームではなく経営理論というところもいいですね、MBAとしては。
  • 島薗進/中村圭志(監修) 宗教学大図鑑
    4,536円


    岡部眞明

    人の問題を考えるとき宗教は避けて通れません。人は尊重する価値観とそれにまつわる物語を持たなければ生きていけません。それが明確な形になったものが宗教といえます。

    私たちが持つ「物語」が宗教という形を有していなくても、宗教のスクリーンを通して見えてくることがあります。国際化する現代にあって世界の主な宗教について理解することは、ビジネスシーンにも有益です。
  • ユヴァル・ノア・ハラリ サピエンス全史
    2,052円


    岡部眞明

    人類の歴史を文明の視点で解明した、目から鱗の1冊。なぜ私たち人類が繁栄するに至ったのか、7億年前に起きた認知革命から説き起こす人類の歴史。抽象化する思考が協働を可能にし、神を生み出し、農業革命や産業革命をなしとげました。

    現代の科学技術の発展は、AIを生み出し生命をも作るまでになりましたが、さて我々の文明はどこに向かい、幸せをもたらすことができるのでしょうか。最近読んだ本の中で、最も示唆にあふれる1冊です。
  • 石田梅岩 都鄙問答
    1,728円


    岡部眞明

    私が、経営倫理に興味を持つきっかけを与えてくれた1冊。

    石田梅岩。最近少しは名前を聞くようになりましたが、まだまだ知らない方が多いのではないでしょうか。

    江戸時代、大阪の思想家・石田梅岩は京都の呉服問屋に奉公に出ますが、やがて学問を志します。自ら塾を開き、庶民に町人としての本分を説きます。その思想を問答形式に収めたものがこの本です。
  • 岸田秀 唯幻論大全
    3,024円


    岡部眞明

    私がずーっと追いかけてきた「唯幻論」の集大成の書。

    「私たち人間の本脳は壊れてしまっている。だから直接外の世界と接することはできない。私たちが接している全てのもの、社会や国家、神に至るまで、すべて頭の中で作られた幻想である。自分(自我)までも」。

    フロイトを師と仰ぐ岸田氏が提唱する「唯幻論」の骨格です。この唯幻論を集大成する「サピエンス全史」とも通底する、やはり目から鱗の1冊。
  • 伊丹敬之 ビジネス現場で役立つ 経済を見る眼
    1,944円


    岡部眞明

    知ったかぶりで恥をかく前に、覚えていなくても役に立ちます。著者である伊丹氏の書は何冊か読ませていただいています。共感する部分、なるほどと思う部分が非常に多いのです。

    そんな私を知ってか知らずか、この本は、経済の疑問にわかりやすく解説を加えています。目から鱗もありますし、知識の補強や確認にも力を与えてくれます。
  • 伊丹敬之 よき経営者の姿
    864円


    岡部眞明

    経営者だけでなく、リーダーとしてのあるべき姿を示してくれます。伊丹氏は「経営学とは、人間の学問である」といいます。経営者はそれを体現することを目指さなければならないと私は考えます。

    氏はこの本の中で、具体的かつ理論的に目指すべき経営者の姿を示しています。それは人間の学問であるゆえに、私たちすべてに求められる姿なのです。
  • 平澤興 平澤興講話選集「生きる力」
    8,640円


    岡部眞明

    折に触れ読み返せます。平澤興氏は、大正から昭和にかけて活躍した医師です。京都大学の学長など要職を歴任しています。

    この本は、氏が行った多くの講演の中の一部をまとめたものです(だろうと思います)。講演ということもあり、具体的事例を交えてわかりやすく、人間について、生き方について解説してくれています。生き方の辞典みたいに使えます。