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堀江宏樹
作家/歴史エッセイスト

勝田至:編 日本葬制史
3,780円

ある年齢をすぎると、結婚式よりもお葬式に呼ばれることのほうが増えてくるものです。生まれてしまったかぎり、人間にはかならず死ぬ時がきますからね。

この本は日本人の死とお葬式にまつわる歴史がまとめられており、非常に興味深いです。

中世ごろまでは誰かが亡くなると荒野に遺体を放置しただけの風葬だったとか、火葬したくても薪代が高価なので貧しい人には手が出なかった、という話も面白いですが、現代のお葬式の設営の主役ともいうべき、花などで囲まれた祭壇は昭和の時代以降の伝統にすぎない…とか。

学術書ですが「へぇ~」がたくさん詰まった一冊です。はるか古代から昭和・平成の世にいたるまで、脈々とつづいてきたお葬式の「常識」が、時代や地域によってここまで異なるのだと知ると、目からウロコが落ちるはずです。

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