
2,450円の防水ソックスで、雨のフェスも雪山も足だけは無傷だった。|おたふく手袋 防水ソックス
モノズキ編集者(買い物マニア)が日々買った物の中で、「みんなに買ってほしい!」な、暮らしの新定番を紹介する企画。
今回は、老舗作業着メーカー「おたふく手袋」のアウトドアブランド・FUBARが出している防水ソックス。靴を防水にするのではなく、靴下を防水にする。この発想の転換が、フェスも雪山もバイクも全部救った。

2012年に雑誌や書籍の出版を行う晋遊舎に入社。2019年にテストするモノ批評誌『MONOQLO』編集長、2020年にホンモノがわかる家電情報誌『家電批評』編集長に就任。 2021年5月よりマイベストに入社。コンテンツ制作部長を経て、新規に創設されたクオリティーコントロール部長に就任。様々なジャンルの企画書作成からコンテンツ編集までを取り仕切る。2025年8月にマイベストを退社。人生サバティカル期間として、商品レビュー、コンテンツ制作・編集からゲームやAIプロダクトの企画まで、なんでも経験中。
おたふく手袋|防水ソックス|2,450円
昨年、初めてフジロックに行った。その準備で心配だったのは、雨だった

去年の夏、初めてのフジロック、その準備。
ステージ間の距離が長く、山なので天気も変わりやすいそう。土砂降りならサンダルで割り切るが、山道を歩くならトレッキングシューズを選びたい。ただ、噂に聞く苗場のゲリラ豪雨には太刀打ちできそうにない。
雨が降ったら靴の中に浸水して足がグッチョリする——あの感覚だけは、想像しただけで嫌だった。
どうしたものかと考えていたら、広告で「防水ソックス」なるものが目に入った。
靴ではなく靴下が防水。完全防水で足が一切濡れないらしい。
ただ、広告の商品は8,000円以上。靴下に8,000円はさすがに躊躇する。

プロの過酷な現場を支え続けてきたメーカーが、その技術をアウトドア向けに落とし込んだ一足。
レビューも262件で星4.1。若干半信半疑だったがポチってみた。
フジロック、スノボー、大雨のバイク。全部、足だけは無傷だった

昨年のフジロックでは雨の中を何時間も歩き回ったが、靴は濡れても足はドライだった。
かなり濡れやすい4月上旬の妙高での春スノボーでも、一日滑って、靴下の内側は濡れていなかった(後半にはブーツの中まで浸水していたが)。
大雨の中バイクに乗ったときも同じだ。雨+風でブーツはびしょびしょになったが、靴下の中は安全地帯。防風性能も効果をしっかり発揮してくれた。
いざというときの必需品だ。

なお、メーカー公称では約6時間で浸水が始まるとのこと。完全無欠ではないが、日帰りのアクティビティなら十分すぎる。

3層構造のぶん分厚く、伸縮性もないので、ゴワつく。
指先がフィットしづらく、靴下というより袋を履いている感覚だ。ふくらはぎの圧迫感もある。
しかし、靴を履いてしまえば印象が変わる。分厚さがクッションになり、トレッキングシューズやスノボーのブーツではむしろ足が楽になった。2〜3回使えば慣れる。

長時間の使用では若干蒸れが出るが、防水である以上これは仕方ない。意外だったのは臭いがつきにくいこと。1日蒸れた状態でも、普通の靴下よりマシだった。ただし多汗症の人は厳しいかもしれない。
洗濯機にそのまま放り込めるのも地味に嬉しい。
僕はドラム式で乾燥まで回している(防水素材のため乾きにくいので、自然乾燥だと時間がかかる。ポリウレタンフィルムは熱に弱いため本来は非推奨かもしれないが、自己責任で半年回し続けている)。

フェスやキャンプで連日使うなら2セット持っていくと安心だ。2,450円なので2足買っても5,000円で収まる。
これが老舗メーカーの底力。アウトドアで遊ぶ人の必需品だった

コスパの良いワークウェアブランドというと、近年はワークマンが取り沙汰される。
僕もバイク用のレインウェアはワークマンにお世話になっている。ただ、今回身に染みてわかったのは、老舗メーカーの完成度の高さとコスパの良さだ。
おたふく手袋自体はバイク用の冷感インナーウェア(BODY TOUGHNESSというブランドで、こちらもコスパが良い)をヘビーユースしていたが、アウトドアブランドのFUBARは知らなかった。
プロの過酷な現場で培った防水・耐久の技術が、そのままアウトドア用の靴下に落とし込まれている。
そして何より安い。高額なアウトドアブランドに頼らなくても、現場の知見が詰まった一足が2,450円で手に入る。
みんなが諦めがちなあの不快感が、たった2,450円で消える。雨のフェス、春のべちゃ雪、突然の土砂降り——「足が濡れる前提」のイベントは、全部これで潰せる。
(執筆・編集/浅沼伊織)
