Nintendo Switch2、手に入らねえ!…ので、ゲーム芸人があえてSwitch向けの超マイナー名作を紹介します【遊び倒して気を紛らわすぞ!】
本日6/5は、ついにきた、Nintendo Switch2の発売日。……ですが、本体を手にできた強運な人たちはごくわずか。ほとんどの人は抽選に落ち続けて、狂いながら今日を迎えているはず。
そんな不運なわたしたちはどうすればいいのか……。
結論、Switch2に思いを馳せながら、「Switchで遊び倒す」が落としどころではないでしょうか。
そんなわけで今回マイベマガジンでは、「Switchで遊べる隠れた名作ゲーム13選」を紹介していきます。マイベスト所属のガチゲーマー・山口康弘さんに聞いた、ニッチな人しか知らないゲームだけを厳選しました。
当たり前に人気ゲームソフトはプレイ済み。自分だけがその魅力を知ってればいい、尖ったゲームが好きな人は必見です。
本コンテンツの情報は公開時点(2025年6月5日)のマイベストの情報をもとに執筆しております。また、本コンテンツ内の価格情報はすべて税込みで表記しております。

タレント「ヤマグチクエスト」として活動していたゲーム芸人。2021年にマイベスト入社後、ゲーミングデバイスの専門ガイドを担当し、250を超えるゲーミングデバイスを実際に比較検証。幼少期からゲームをプレイしている生粋のゲーマーで、現在までに500タイトル以上のゲームをプレイしている。 明治大学経営学部を卒業後、プロダクション人力舎でゲーム芸人ヤマグチクエストとして活動し、準レギュラーとして出演したテレビ東京のゲーム番組「勇者ああああ」では豊富なゲーム知識を生かしたゲームソフトのプレゼンで話題を集めた。 YouTube動画企画「ゲームさんぽ」やKONAMI主催イベント「パワプロチャンピオンシップス2017」など、様々なメディアにも出演経験あり。 マイべストではデバイスの知識とこれまでのゲームプレイの経験をもとに、ゲーマーに寄り添った記事制作を心掛けている。

世の中には「まだ知らない良いもの」がたくさん。マイベマガジン編集部は、商品比較サービス「マイベスト」の情報をベースに、知ると暮らしがより便利になるアイテムや情報をお届けしていきます。
Switch2、買えた?……無理ゲーすぎん?
みなさん、「Switch2」買えましたか?
4月以降、Switch2購入のための抽選受付が開始されましたが、「X」を見ると落選報告が相次ぎ死屍累々……という惨状に。いや、コレ買えなくないですか?
再抽選はあるし待てば通常販売される日が来るとは思いつつも、いつだかわからない未来を待つの、つらすぎる……。早くSwitch2使いたい……。
この絶望をどうすればいいのか、もう逆に「Switch」遊び倒して気を紛らわすしかない!
こうなったらもう、Switch2が手に入るまで、あえて初代「Switch」で遊び倒すしかない。時を忘れるんだ……!
ということで、マイベスト所属のガチゲーマー・山口さんに「Switchでできるおすすめゲームソフト」を聞いてきました。
Switch争奪戦の参加資格を持つ人ならば、有名どころはとっくの昔にやり終えてると思うので、「知る人ぞ知る」なマイナーゲームだけに絞って教えてもらいましたよ〜。
Switchでできる!隠れた名作ゲーム13選、紹介するぞ!!
今回は、1人で遊べて「超メジャーというわけではないけど界隈では話題」なゲームソフトに絞って、ジャンル別に紹介していきます!山口さんによる「おすすめスコア」も★1〜5で表示しているので、参考までに。
▼ラインナップはこちら▼
- 【アドベンチャー編】
- ナイト・イン・ザ・ウッズ (Night in the Woods)
- TO THE MOON
- Cloudpunk
- Mosaic
- 【RPG編】
- OMORI
- わるい王様とりっぱな勇者
- 【ローグライク編】
- Inscryption
- Slay the Spire
- 【ミステリー編】
- 春ゆきてレトロチカ
- セクシー・ブルテイル
- Return of the Obra Dinn(オブラ・ディン号の帰還)
- 【パズル編】
- Baba Is You
- ゴロゴア
もしここまで読んだけど、「マイナー系よりもメジャーなゲームが気になる!」という人は、こちらのコンテンツも見てみてください。みんなで遊べるゲームソフト、集まってます。
【アドベンチャー編】大学中退したパンク猫から、社畜リーマンの日常までの全4作品
①:ナイト・イン・ザ・ウッズ (Night in the Woods)【おすすめ度:★★★★★】
- プレイ人数:1人
- ジャンル:アドベンチャー
- 発売日:2019年3月28日
- 開発元:Infinite Fall
- 販売価格:1,980円
大学中退したパンク猫のリアル……エモすぎてしんどいです。
カナダのゲーム会社Infinite Fallが開発した2Dアドベンチャーゲーム「ナイト・イン・ザ・ウッズ」は、見た目の可愛さに相反して、"名前のないあの感情"に迫った大人向けのゲーム。そのストーリー性の高さやセリフ回しの秀逸さ、独自の世界観から「名作」と名高い作品です。
主人公は大学を中退してポッサム・スプリングという田舎町に帰ってきた猫のメイちゃん。懐かしさと田舎を小ばかにしている気持ちが同居している、思春期をこじらせたような青い感情のまま、住人達との再会を果たしていきます。
大学を中退した時点で、メイには挫折感があるようですが、当時の仲間たちはとくに理由も聞かずにメイを当たり前のように受け入れてくれます。メイはそんな彼らに毒づきながらも、その環境をなんとなく受け止めている様子がうかがえます。
しかし、当時の仲間たちはしばらく会わないうちにそれぞれに成長していて、なんだか自分だけ置いていかれたような気持ちになりますが、それを受け止めきれずにモヤモヤする……。そんな誰しもが感じたことがあるであろう”あの感情”を初めて描いたゲーム、と私は呼んでいます。
そうこうしているうちにポッサム・スプリングで失踪事件が発生!メイちゃんはこの事件を追いながら、何を思うのか。
「将来への漠然とした不安を受け止めきれないけど、前にも進めない。」きっと誰の心にも巣食っている「臆病な気持ち」を、素直じゃないメイちゃん越しに訴えかけてくる。
このゲームの魅力は会話劇とそこはかとなく漂う、若いころに感じた理屈のない焦りや不安の感情表現。メイの不安定な感情が苦手なプレイヤーもいるかもしれませんが、これこそがリアルで本当に胸が締め付けられるシーンが何度もあります。
……そんな、まるで小説や映画のような奥深い人間描写が落とし込まれた"激エモ"ゲームです。

自己嫌悪に苛まれるメイの姿にあなたは共感するのか、それともいら立ちを覚えるのか。不安定でぐちゃぐちゃな20歳のころの青い感情を突き付けられる、そんなゲームです。
「尖っていたことがある人」または「現在進行形で尖っている人」にこそプレイしてみてほしい、今回ぶっちぎりでおすすめの作品です。
②:TO THE MOON 【おすすめ度:★★★☆☆】
- プレイ人数:1人
- ジャンル:アドベンチャー
- 発売日:2020年1月16日
- 発売元:X.D. Network
- 販売価格:840円
老人の人生を追体験し真実を知る。"ストーリー"を味わうための作品
アクションやバトルでなく登場人物の心情を読み解いていく“小説のようなゲーム”がしてみたい人におすすめなのが「TO THE MOON」。
亡くなっていく人が思い残しなく旅立てるように「記憶にアクセスし、人生でやり残したことを(記憶のなかで)叶える」仕事がある世界が舞台。その社員であるエヴァとニールが、すでに臨終が近い老人・ジョンの元を訪れます。
ジョンの願いは「月に行くこと」。でも、一体なぜなのか……?プレイヤーはエヴァとニールの視点でジョンの記憶をさかのぼり、なぜ死の間際に月へ行くことを願っているのかを探ることにしました。
ジョン自身も記憶の中の世界で「なぜ月に行きたいのかは自分でもわからない」と言いますが、その過去を辿っていると浮かんできたのは“ある人物”。その人間関係や心情を追体験しながら切なくも美しい物語を紡いでいく、そんなゲームです。

なんで?という違和感が最後の気づきにつながる、ジョニーの気持ちを考えれば考えるほど、このストーリーをより身近に感じられるでしょう。プレイスキルがいらないので、ゲームが苦手だけどストーリーを楽しみたい人はぜひ。
③:Cloudpunk 【おすすめ度:★★★☆☆】
- プレイ人数:1人
- ジャンル:アドベンチャー
- 発売日:2020年10月15日
- 発売元:Merge Games
- 販売価格:2,570円
サイバーパンクな世界を駆けまわる、SFアドベンチャー
舞台は、どこか怪しげでサイバーパンクな雰囲気にあふれた近未来都市・ニヴァリス。プレイヤーは「Cloudpunk」という配達会社の新人配達員として、この都市を自由に飛び回って配達をこなしていきます。
配達で使うのは、空中を飛ぶ車「HOVA」。“誤配達しないこと”と“中身を聞かないこと”以外はほぼ自由なので、街のあちこちでキャラクターと会話をしたりミッションを受注することも可能。
AIやアンドロイドも登場しますが、どのキャラクターも人間くさい魅力があり、ゲームが終わるころにはすべてのキャラクターが好きになっているかも……。
なお、プレイヤーはゲームを進めるなかでいくつかの選択を迫られますが、何を選択したかによってエンディングが変化するのも繰り返しプレイしたくなるポイント。さて、どんな出会いや選択があるのか、続きはぜひゲームのなかでお楽しみください!

④:Mosaic 【おすすめ度:★★☆☆☆】
- プレイ人数:1人
- ジャンル:アドベンチャー
- 発売日:2020年1月23日
- 発売元:Raw Fury
- 販売価格:2,170円
社畜生活で失くしかけた「感性を動かすもの」を見つけ出す
みなさんは最近、趣味に時間を使ったり風景に感動したりしていますか?「職場と家を往復しているだけで、家に帰れば単調なスマホゲームをボンヤリとやっている……」そんな人にこそ「刺さりすぎてしまう」かもしれないのがこのゲームです!
プレイヤーは、とある大企業に勤める孤独なサラリーマンとなってゲーム内の日常を過ごします。今日も今日とてたくさんの人々に紛れ「その他大勢のうちの1人」として出勤する彼に、ついどこか自分を重ねてしまうプレイヤーもいるかも。
しかし、そんな日常のなかで、いつもと少し違う場所を通りかかり「心動かされる些細な何か」に偶然出会っていくことで日常が少しずつ変わりはじめます。モノクロな世界が色づく瞬間の演出に、日々の喧騒に疲れた我々社会人の心にも光が差し込むことでしょう。
プレイにかかる時間は、せいぜい3時間程度。しかし、その3時間で無機質ながら印象深い映像と美しい音楽がこれでもかというほど訴えかけてくるので、人によっては「くらいすぎてしまう」かも!?

正直ゲームとして面白いかというと何ともいえませんが、このゲームからしか得られない特別な感情があります。大人になったあなたにこそプレイしてほしいです!
【RPG編】暗鬱ポップな「青春×ホラー」、絵本を旅する「ファンタジー」。全2作品をご紹介
⑤:OMORI 【おすすめ度:★★★★★】
- プレイ人数:1人
- ジャンル:RPG
- 発売日:2022年6月17日
- 発売元:OMOCAT
- 販売価格:2,980円
ポップさと暗鬱さが隣合う世界で、心えぐられる冒険を
開発者である「OMOCAT」自身が2010年代にWeb連載していたコミックをもとにして作られた青春×ホラーRPG。タイトルの「OMORI」は引きこもり(HIKIK“OMORI”)から取っていて、うつ病や自殺などの要素を多分に含み「死」について考えさせられるストーリーになっています。
そう。本当に終わった後に「悲しくなる」とか「暗い気持ちになる」のでなく、心の何かをえぐられて「考えさせられる」という表現が一番しっくり来る感じですね。
登場人物の心理状態・内面にフォーカスしたストーリーということも関連して、ターン制バトルではキャラクターの精神状態によってステイタスが変化するところも特徴の一つ。さらに、マルチエンディングとなっているのでやり込みがいもあります。
ゲーム画面としては手書き風のアニメーションやパステル調をメインとしたドット絵でポップな雰囲気。また、近所の友人たちとともに探検するなど“青春”要素も多めなので「終始暗鬱な雰囲気」というわけではありません。
明るく元気な大冒険!という雰囲気とは正反対ですが、「一見かわいい雰囲気なのに、その奥に暗い真実が隠れている」系のゲームが好きな人はきっとライフタイムベストに挙げたくなるほど心に残る作品となるでしょう。

⑥:わるい王様とりっぱな勇者【おすすめ度:★★★☆☆】
- プレイ人数:1人
- ジャンル:RPG
- 発売日:2021年6月24日
- 発売元:日本一ソフトウェア
- 販売価格:7,678円
絵本のようで、でも優しさや愛だけじゃ終わらないRPG
あらすじだけでもう泣ける、絵本のような世界観で描かれるドラゴンと女の子の「泣き物語」です。
かつて、魔王・ドラゴンにより支配された世界で、勇者がドラゴンに立ち向かい、見事打ち破ります。しかし、勇者は「命まで取りたいわけじゃない」とドラゴンにとどめは刺さず、その後戦いの傷を癒やすドラゴンのもとに勇者が話し相手になるために通ううち、いつしか2人は親友となっていました。
そんなある日、瀕死の重傷を負った勇者がドラゴンのもとを訪れます。「もうすぐ命を落とす自分の代わりに娘を立派に育てて欲しい」と、ドラゴンに告げる勇者の手には、小さな赤ん坊が抱かれていました。ドラゴンは「きっとこのときのために自分は生き永らえた」と思い、勇者の娘を育てることを決心します。
寝かしつけるときに聞かせるお話は、ドラゴンが勇者から聞いた冒険譚。少女は、父親の冒険の話を毎日のように聞いているうちに「自らも勇者になりたい」と言いました。ドラゴンはそこで決意します。「この子を立派な勇者へと育てるのだ」と。――たとえいつか君に倒されることになっても。
そしてこのゲームのキャッチコピーは「いつか君に倒される物語」。もう泣ける未来が見えた方は、ぜひプレイしてみてください。

移動が不便だったり、ゲームバランスが微妙だったりとRPGとしては正直クオリティが高いとはいえませんが、このストーリーと世界観に興味があるなら一見の価値ありですよ!
「思い切り泣きたい!」「感動できるストーリーが好き!」と思っている人はもちろん、世界観や背景・キャラクターデザインなど、絵本好きな人にも楽しんでもらいたいRPGです!
【ローグライク編】サイコホラー×脱出ゲームに、ダンジョン攻略に。ただのカードゲームじゃない2作品
⑦:Inscryption【おすすめ度:★★★★★】
- プレイ人数:1人
- ジャンル:ローグライク
- 発売日:2022年12月1日
- 発売元:Devolver Digital
- 販売価格:2,310円
暗澹たるカードゲームから予測不能な展開へ
「ホットライン・マイアミ」などで有名なアメリカのゲーム会社「Devolver Digital」が開発したカードゲーム×サイコホラー×脱出ゲーム。
ゲーム開始時点でなぜかニューゲームが選択できず、コンティニューしか選択肢がない……という意味ありげなスタート。この時点で戸惑いますが、その戸惑いは解消されないままプレイヤーは謎の部屋で謎の男と謎のカードゲームを行うことになります。
部屋を見渡すと何やら仕掛けが満載のオブジェや家具があり、「何か」はありそうですが「何」かはわからず、手探りで謎を解きながらカードゲームをプレイしていきます。
この意味不明で不気味だけど、なんだかおもしろいからプレイしちゃうカードゲームを攻略した先で、プレイヤーを待ち受けるものとは…。
ゲームの進め方はゲーム相手となる“謎の男”が意外と丁寧に説明してくれるため「どうやって進めるの?」と困ることはありませんが、カードを操作するだけでなく部屋のなかを自由に探れるのも楽しみのひとつですよ。

ラストどころか道中すらネタバレできない本作。紹介しといてアレですが、情報は極力カットして購入することをおすすめします。
世界中のコアゲーマーの度肝を抜き、発売当時は話題を独占した超意欲作となっています!
このゲームをプレイしたという「体験」を味わいたい人は、ぜひプレイしてみてはいかがでしょうか。
⑧:Slay the Spire 【おすすめ度:★★★★☆】
- プレイ人数:1人
- ジャンル:ローグライク
- 発売日:2019年6月6日
- 発売元:Humble Games
- 販売価格:2,570円
単純なのに戦略を練るのが楽しい!デッキビルド×ローグライク
発売元の「Humble Games」といえば2024年に「すべてのスタッフを解雇した」というニュースがゲーム界隈をざわつかせた会社。有名なタイトルも多いので、当時は「今やっているゲームどうなるの?」と不安になった人もいるはずです。
それはさておき、このゲームはデッキ構築をしながらダンジョンを攻略していくローグライク。おすすめの理由は、なんといってもテンポと難易度のバランスがほどよいことですね!
序盤はカード自体の強さもありサクサク進む「俺TUEEEEE!」な爽快感。しかし、ちゃんとフロアボス戦ではパワーや手数だけでは勝てないこともあり相手に合わせたデッキを考える楽しさも存分に味わえます。
さらに、フロアボスの種類や強力な付与効果を持つ「レリック」の入手はランダムなので運の要素もあり。でも、こうした偶然性に左右されながらも組み立て次第でスッと攻略できることもあり……。
とにかく繰り返しプレイしたくなる中毒性が半端ない!1度プレイしたら時間を忘れて没頭してしまうので、もしやるなら次の日の予定確認は必須です!

「カードゲーム」か「ローグライク」という言葉のどちらかが好きな人なら絶対にハマります!
プレイするたびに爽快なテンポだけでなく「こうすればよかった!」「こうしたらどうなったんだろう?」を楽しめてとことんハマれるゲームを探している人は、ぜひ購入してみては?
【ミステリー編】100年の時を経て起こる殺人事件、繰り返される一日、残留思念……ガチ推理系の3作品
⑨:春ゆきてレトロチカ【おすすめ度:★★★★☆】
- プレイ人数:1人
- ジャンル:ミステリー
- 発売日:2022年5月12日
- 発売元:スクウェア・エニックス
- 販売価格:7,480円
豪華俳優陣の演技&地道な推理ゲーを同時に楽しむ
富士山麓のある旧家・四十間(しじま)家を舞台に、100年の時を経て起こる複数の殺人事件。プレイヤーはミステリ作家・河々見はるかとなり、大正・昭和・現代と時代を超えて連続殺人事件の謎に挑むこととなります。
と、ここまでは時代を超えるという部分以外ありふれた推理モノという感じですが、本作の一番の特徴は全編実写だということ!最初は「たしかに映像きれいだけど実写にする必要性ってある?」と思っていましたが……結論、実写だからこそよかった!
いろいろ理由はありますが、その一つが1人の役者さんが時代ごとに別の人物を演じる「マルチロールシステム」。これがどう作用してくるか、ぜひ実際にプレイして確かめてみてください!桜庭ななみや平岡祐太をはじめとした豪華俳優陣の演技にも注目です。
もちろん推理ゲームとしての作りも◎。「謎解きと言いつつ、ゲーム内のキャラが勝手に解いちゃってドラマ見てるだけみたい」なんてこともなく、集めた証拠をもとに自分で仮説を立てて検証して……という地道な推理がしっかり楽しめます!

ミステリーやサスペンスドラマが好きな人におすすめです。特に「サスペンスドラマの犯人当てが好き!」という人はとても楽しめるはず。
「不老不死の実」を巡る人間ドラマ。あなたは「不老不死」になりたいですか?僕はこのゲームのプレイ後、「不老不死なんて嫌だ!」となりました。
⑩:セクシー・ブルテイル【おすすめ度:★★★★☆】
- プレイ人数:1人
- ジャンル:ミステリー・パズル・アドベンチャー
- 発売日:2017年12月21日
- 発売元:日本一ソフトウェア
- 販売価格:2,200円
繰り返される一日と殺人の秘密を明かす
仮面舞踏会に集まったゲストが次々に殺され、主人公は館で起こる事件の真相を推理していく……というのはミステリ小説でもよくある設定。ですが「セクシー・ブルテイル」では、ゲストたちが事件の起きた一晩を何度も繰り返すというループ要素が加わります!
プレイする前は「なぜループ要素なのか?」と思いましたが、実はプレイヤーの立場は「探偵」などではないので堂々と捜査はできません。しかも、解決する場面ではすでに繰り返しの1日が始まっている=被害者はまだ生きており事件が起こると知らない。
つまり、プレイヤーは「音を聞く」「覗く」など当事者たちに直接接触しない形で証拠集め・推理をしたうえで殺害の阻止までしなければならないんです。これは、ループ必要ですよね!
「でも、何度も連続殺人が繰り返されるのを観察するってしんどくない?」と不安になった人もご安心ください。キャラクターがコミカルなデザインなのでリアル感がなく、グロ表現も血が出るくらいなので視覚的ショックは少なめでした。
証拠を集めて謎を解く、だけでなく「謎を解いて殺される前に被害者を助ける」という、ちょっと珍しいタイプの推理モノ。テンポのよいゲームがしたい人にもおすすめの作品です!

⑪:Return of the Obra Dinn(オブラ・ディン号の帰還)【おすすめ度:★★★☆☆】
- プレイ人数:1人
- ジャンル:推理アドベンチャー
- 発売日:2019年10月18日
- 発売元:3909
- 販売価格:2,250円
残留思念をたどる本格推理にのめりこめ!ただし画面酔い注意
「Return of the Obra Dinn」は、日本在住のゲームディベロッパーであるルーカス・ポープが開発した推理アドベンチャーゲーム。
プレイヤーは保険調査官として、乗員乗客の安否を確認し損害査定書を作成するため“ある船”に乗り込むことになります。その船とは、1803年に行方不明になり4年後に突如として港に姿を現したオブラ・ディン号。
しかし、すでに生存者がいない船内で何をどう推理するのか?というと、このゲームでは亡くなった人物たちの「残留思念」が見られるんです!死の直前数秒間の会話や音、そして時が止まった状態の周囲の様子を観察できるという、ちょっと不思議な感覚。
現在進行形で起きている事件の解決ではなく、過去にあった事件の真相を乗員乗客の死因調査から導く、という斬新な構成になっているのがこの作品の最大の特徴ですね。
解決ではなく、確認がしたいだけというのがこのゲームの奥深さ。確認しに行ったら、意外な真実がこれでもかと詰まっていることがわかる。ただそれだけなのになんでこんなに面白いのか、と感銘を受けました。そんな大人向けのゲームです。
この断片的な手掛かりを地道にたどりながら60人もの乗員乗客の安否または死因を確定させていくので、難易度は非常に高いのですが……だからこそ唯一無二のカタルシスを味わえる、そんな推理ゲームです!

とにかく、推理が難しいほど燃える人におすすめです。ただし、ゲーム酔いしがちな人は要注意。1ビット(白黒)のビジュアルなので画像で見ると「ゲームボーイ的な画面かな」とだまされそうですが自由に動けて周りも見まわせる3Dです。
【パズル編】ルール変更OKな脳汁爆発系パズルから、絵画のようなおしゃれパズルまでの2作品
⑫:Baba Is You 【おすすめ度:★★★★☆】
- プレイ人数:1人
- ジャンル:パズル
- 発売日:2019年12月16日
- 発売元:Hempuli
- 販売価格:1,500円
ルール自体を変えて攻略!?ゲーム初心者もすぐ楽しい
フィンランドの「Hempuli」によって開発されたパズルゲーム。壁に囲われた空間のなかで主に猫のようなメインキャラ「BABA」を動かして特定の対象物に触れることでステージクリアとなります。
ですが、このゲームの面白いところはBABAだけでなく、なんと「ルール自体を」動かせちゃうこと!どういうことかというと、ステージ上には障害物のほかにルールを示す単語が配置されています。初期の段階でよく見かけるのは下記の単語の並び。
- 「BABA」「IS」「YOU」(あなたが操作できるのはババ)
- 「FLAG」「IS」「WIN」(旗に触れたらクリア)
- 「WALL」「IS」「STOP」(壁は行き止まり)
でも、例えばBABAを操作して「WALL」を移動させ「WALL」「IS」「YOU」という並びにすれば……なんと、壁が動くようになります!もちろん、どの単語をどう入れ替えるかは発想次第。
固定観念の破壊がクリアのカギとなるうえに上下左右の移動のみでプレイスキルは不要なので、子どもやゲームが苦手な人でも楽しめるところも魅力ですよ!

ちなみに見た目で騙されがちですが、後半にかけてめっちゃくちゃ難しくなるのでぜひ挑戦してみてください。
⑬:ゴロゴア【おすすめ度:★★★☆☆】
- プレイ人数:1人
- ジャンル:パズル
- 発売日:2017年12月21日
- 発売元:Annapurna Interactive
- 販売価格:1,500円
お、おしゃれすぎる……絵画に迷い込んだような新感覚パズル
2×2のマスのなかで数枚の絵を重ねたり並べ替えることで、絵のなかの人物を移動させてアイテムを集めるパズルゲーム。こうして概要だけ書くとまったく伝わりませんが、シュールな絵画のような世界が広がる超オシャレなパズルゲームです。
物語は、街中を大きな怪物のようなものが歩いていく1枚の絵から始まります。しかし、文字での説明やチュートリアルらしいものは何もなく、絵が2×2のタイルに分かれていったあとは、もう自分で動かしながら進め方を試行錯誤していく感じでした。
だからこそ、絵をズームしたり並べ替えたりして絵がつながりアニメーションが動き出したときは「なるほど!そういうこと!?」という驚きとスッキリ感が同時に楽しめます!
ストーリーが進むと謎の生物を巡る1人の少年の物語が見えてきて、ボリュームこそ少なめですがストーリーとパズルを同時に楽しめるのが魅力。しかも「このゲームおもろいよね」と言っているだけで「通」ぶれる、そんなゲームです。

パズルの難易度は高めですが、やることは画像を動かすことだけなので、プレイスキルに自信がない人でも安心してプレイできますよ。絵がつながった瞬間のワクワク感を体験したい人や、おしゃれな感じのゲームをやってみたい人は、ぜひプレイしてみてはいかが?
まとめ:Switch、まだまだ遊べるじゃん……!
- Switch2が手に入るまで気を紛らわすために、じっくり時間をつぶす……どころか、がっつりハマりそうなクセありラインナップ。好きなジャンルを攻めていくのもいいですが、たまには普段あまりやらないジャンルに手を出してみるのもアリではないでしょうか。
- ちなみに、SwitchのゲームソフトはSwitch2でも遊べるのか気になっている人も多いと思いますが、任天堂が開発に関わっているタイトルでは98%ほど、それ以外のタイトルでは全体の60%ほどでSwitch2にも互換性が確認されています。
また30%ほどは現在動作確認中とのこと。今後、互換性があるソフトが増える可能性は高いでしょう。
動作検証で問題があったタイトルもメーカーと協力し対応を進めているようなので、現在は「問題あり」となっているタイトルも不具合が改善される可能性はあります!じっくり期待して待ちましょう。
- 今回は1人でじっくりできるタイトルを中心に紹介しましたが、「あらためて有名ゲームをやり切ったか確認しておきたい」「家族でワイワイできるゲームが知りたい!」という人は、こちらのコンテンツもチェックしてみてください。
(執筆/マイべマガジン編集部・都丸晴菜)